『上宮聖徳法王帝説』を読了しました。これは、とても古い文献です。日本の古代史について勉強してみたい人が読む文献です。私が読んだのは、岩波文庫から出ていて、東野治之(とうの はるゆき)校注のものです。

 仕事が忙しいなど色々あって、読み出してから読み終わるまで五年ほどかかってしまいました。

 この文献には、聖徳太子関係者などの詳しい系譜も書かれていて、その系譜の中に、『古事記』や『日本書紀』と食い違う情報があります。

 私が読んだ岩波文庫のものには原文も載っていて、とにかく読んでいて、ぞくぞくしました。歴史好きにはたまりません。

 この文献を読んで、聖徳太子の一族(子孫)が全滅したというのは史実ではなさそうだということが分かりました。ということは、聖徳太子みたいに仏教を熱心にやっていると必ず家が滅びる、とは言えないようです。