身近に

『消えたい…しにたい…』

と言っている

おぢさんがいます。






幼少期は
勉強以外は器用にこなす
坊主頭の活発な少年でした。


真っ直ぐな性格の彼は
高校生のとき
初めてのアルバイトで
理不尽な扱いを受け人間不信になり

全てをシャットアウトしてひきこもり…
留年をギリ免がれ
復活したかと思ったら…

サーフィンを始め
寝ても覚めてもサーフィンサーフィンサーフィンとのめり込み

途中グレかけて
母親に大変な迷惑をかけましたが
高校生活を  
   青春を 謳歌し
ナントカ無事に卒業することができました。


高校を卒業して
調理の専門学校へ行き

お世話になった先生のすすめで
中華街のソコソコの有名店
で働くことになりました。


まだ“ブラック××”という言葉のない時代


三年頑張った結果
アトピー性皮膚炎と喘息を発症し
心身共にボロボロになって…

それでも、好きな仕事
何より尊敬する先生のすすめてくれた職場だった為
周囲の説得
ドクターストップ
がかかってようやく辞める決心がつきました。


それからしばらくは
大好きだったサーフィンサーフィン三昧で
自分を癒やしながら
自分探しをし…


フラフラしているところを
電気電球工事会社の社長さんに拾ってもらい
また一からのスタートを切りました。


彼女もでき…
独り立ちし、結婚し、子供にも恵まれ
家を建て、更なる上を目指し資格取得して……



どこにでもあるような幸せな人生を謳歌してると思っていた。



そんな彼を
“脳梗塞”
という試練が襲う。


脳専門の病院で検査の結果
“異常なし”
自分の感覚を信じ、細部までの検査を依頼
危うく病院のミスになるのを防いだ。


一日も早く仕事復帰する為に
がむしゃらにリハビリを頑張った


左半身に若干の麻痺が残るも驚異的な復活を遂げる。


見た目には全然分からないが
小刻みに震えがあったり

寒い、暑いの感覚も鈍く
左側から
鼻水やヨダレが垂れていても気づかなかったり

手も足も
腫れていたり、血🩸が出ていて
はじめて怪我したと気づく…

脚立🪜を使うので
何度か落ちて怖い思いもしました。









数年後
そんな彼を更なる試練が襲う——————