「私より、あの子の事が好きなの?」
両親の居る実家を出て
彼と一緒に住むことを考えて
ずっと待ち望んでいた、
というアディさん。
最近その引っ越し作業に入ってから
実は、彼にがっかり。
彼のアパートを出る日になっても
彼の部屋の荷物はできていなかった。
週末3日間、夜中過ぎまで
彼の荷物と部屋の片づけで
自分の荷造りは途中で終わったまま
入居の日を迎えてしまった。
私は実家から引っ越すから
急がないのだけれど。
でも入居した後の週末は
私の引っ越しを済ませたいのに
友達と遊びに行くことばかり。
付き添いに行った私までも
夜、家に帰りたくても
車が一台だから帰れない。
やっとスケジュールが空いた日に
実家に戻って荷造りをしても
彼はスマホを見てばかり。
「『僕はここに居るじゃないか』って
言うんです。 居るだけじゃ
困るんだけれど。」
そんな彼。
ある日別の共通の友人の女子が
引越しをするとなったら、
他の男子3人と手伝うことになり
そこにアディさんも誘われたとか。
「その朝私、言ったんです。
『そこに行く必要ないでしょ。
私の引っ越しが先だよね』って。
そうしたら彼、
『君は来なくていいよ』って言って
行っちゃったんです。」
え、行っちゃったんですか?
「はい。」
そのお気持ちを察する私。
「でもその後、その女の子から
私もあとから誘われて、
行ったんです。そうしたら ...
彼、スマホも見ないで真剣に
荷造りしているんですよね。
それを見てショックを受けちゃって。」
そのお気持ちに非常に共感しまくる私。
「その場で私も手伝ったんですが、
かなりブルーになって
ずっと黙っていたら
その子に
『二人で散歩してきたら?』って
言われたんです。」
その後彼に怒りをぶちまけた
というアディさん。
その彼の返答が
「だってあの娘は
ちゃんと指示してくれるんだよ」
とわけわからない返答をされて
「指示しなかった私が悪い
ってことにされて、さらに怒りました」
と。
その後、
よくよく聞いてみると、
アディさんの彼は、
「外づらが良い」
だけではなく
その度合いが激しく
意地悪された相手にも
男女関係なく
とにかく「良い人」パフォーマンスを
してしまう。
その為に、
自分の事はおろそかになり
ましてや彼女である
アディさんの事まで
二の次になることが
度々ある様子。
「私聞いたんです。
『ひょっとして彼女の事が
好きなの?』って。」
聞いたんですね。そうしたら?
「そうしたら、『No』って。
『あり得ない』って言うんです。」
そこで、そうだろうと思ったので
ある図を広げて
アディさんに見ていただきました。
その図の内容は
緊張したり、
人間関係が危ういと感じてしまった時
とっさに自律神経が発動してしまい
一番高機能な前頭葉が遮断され
体全体が
「戦ってやられたらやり返すモード」
「もう無理、逃げちゃえモード」
の他
「頭が真っ白フリーズモード」
「私いい人だから嫌わないでモード」
「お願い一人にしないで助けてよモード」
という
サバイバルモードの
どれかになってしまう
というお話です。
アディさんの彼はひょっとして
「僕悪い人じゃないから
アタックしないでお願い」と言う
いわば
「Noと言わない」
「いい人を演じて」
「自分を犠牲にしちゃう」
という
People-Pleaserの
タイプでは?
と伺いました。
「あ、そう。ほんと。そうかもしれない!」
きっと昔から
Good son
Good student
Good friend
をやって
人から嫌われないしているのでは?
凄く沢山頷いているアディさん。
でもその度に実は
前頭葉が働いていないから
変な言い訳をしてしまうのだ
と言うのが
今回アディさんが知ったポイント。
その翌週。
私が描いてお見せしたその図と
似たものがネット上にないか探して
なかったけれど
その内容を彼に話した
というアディさん。
そして、今はアディさん。
彼に対して
何か大切な話をする時
「怒っていないから聞いて」
とか
「批判じゃないから聞いてくれる?」
と言って
話を始めるようになったと言われます。
「私のタオルの畳み方、見てくれる?
と言ったら、
『僕の畳み方じゃ何で悪い?』って
言いながらも、
私の畳むのを何気に見ていて
その翌日から
私の畳み方に変えてくれたんです。」
それを伺って感動した私。
アディさん!凄いですね!
あの図をお見せして
そんなに深く理解して
さっさと生活に使っている人は
見たことありませんよ。
そうしたら彼女は
「自分でも今話して見るまで
自分がこんなに
この関係に投資していたとは
気づかなかった」
と。
早速
私の図をメールでお送りしました。
それを見ながらアディさん。
「自分にも当てはまる。
そして母にも。父にも。」
長い間既にセラピーをされてきた
アディさん。
最初は自分の言いたいことが
何も言えなかった。
けれど、だいぶ気持ちを相手に
上手に伝えるばかりか
相手の気持ちを上手に察して
お話することも
出来るようになっていました。
「彼と別れようと思っていた。
でも何とかなりそう。
ありがとうございます。」
いえいえ。
私もこんなに光栄なことは
ありません。
貴方の真っ直ぐな気持ちに
勇気をいただきます。