2019/11/30(土)
LEONです。
一昨日の夜、大阪フィルの第533回定期演奏会を聴きました。
指揮者は2013年の初登場以来5回目の共演となる凖メルクルさん(ドイツ人の父、日本人の母を持つハーフ)。
相性がいいんでしょうね。
@フェスティバルホール19:00開演。
前半はドビュッシーとその影響を受けたという武満徹の作品。
ドビュッシーの『子供の領分』と『牧神の午後への前奏曲』はいかにもフランス音楽らしい軽妙でかつ繊細で、後者はさらに透明で幻想的でした。ドイツ・オーストリアの重厚な音楽が好きですが、たまには、こういう曲もいいなぁと思いました。最近の大阪フィルは弦楽器に磨きがかかっていると思われ、こういう曲も十分表現できるので、とてもいい演奏となりました。
福山演奏事業部長のプレトークサロンでもその話題が出ましたが、尾高さんの練習で今更ながらというぐらい細かいピッチやテンポなども指示を出し、団員が閉口するぐらいの念の入れようで、しかしその効果は着実にでているというお話でした。
さて、武満徹の音楽は何度聴いても(実はもう一回聴きたいと思わないから、何度も聴く事は皆無ですが・・・)好きになれませんが、児玉麻里・児玉桃姉妹の2台のピアノとオケの共演だった『夢の引用』では印象が変わりました。
ピアノもオケも極めて難しい曲のようですが凖メルクルの明晰な指揮ぶりにしっかり共鳴して目から鱗の名演奏になりました。
といっても、やっぱりもう一度聴きたいとは思わないですが・・・。
姉妹のアンコールで取り上げた『くるみ割り人形』の『金平糖の精の踊り』は余裕の演奏で楽しませてもらいました。
20分休憩後の後半は期待のシューマン/交響曲第3番(ライン)でした。
凖メルクルのほんとにキレっキレの指揮を反映して、聴いていて爽快な気持ちになりました。
第1楽章(ローレライ)、第2楽章(コブレンツからボン)、第3楽章(ボンからケルン)、第4楽章(ケルンの大聖堂)、第5楽章(デュッセルドルフのカーニヴァル)という5楽章から構成され、まさにライン川を想起させる音楽となっています。行った事がないのでまぁフェスティバルホールの横を流れる大川を連想しながら聴きました。そんなええもんじゃないか(笑)。
シューマンのオーケストレーションでは木管楽器が鳴りにくいらしく実際全体のなかに埋没しているような感じがしないでもありませんでしたが、的確な指揮で時々美しい音が聴き分けられて、これも今回の演奏で目から鱗が落ちる部分もありました。
金管楽器ではホルンが凄くよかったと思います。トップの高橋さんはもちろん二人の女性陣(蒲生・和久田)もいい感じでした。
ヴァイオリンが奏でる美しい旋律も印象に残る好演奏となりました(特に第2楽章)。
この曲を作曲して4年後、シューマンがこよなく愛したライン川は、彼の死に場所として選ばれてしまいますが、救助され療養先の病院で亡くなります。この曲を作曲したしたころは精神疾患は深刻な状態にあったと記録されていますが、曲自体の描写は明るく楽しそうに聞こえました。最初に書いたように爽快感溢れる演奏でありました。
楽しく過ごせました。
さて、明日から早や12月。寒いハズや
。
ゲルギエフ/マリインスキー管のショスタコーヴィチ/交響曲第10番(@フェニーチェ堺)、東京グランドソロイスツのピアソラ尽くし(@ザ・シンフォニーホール)、尾高/大フィルの第九(フェスティバルホール)と年内は3回だけになりました。
そのかわり飲む機会が決まっているだけで7回。あと1回増えそうな気配もあって、飲みすぎ注意報発令中
。
