2010/05/02(日)
LEONです。
浅田次郎の『プリズンホテル【3】冬』を読みました。

今回も多種多様の人物が様々な事件を繰り広げます。いつもの通り奇想天外なお話のなかに
なんだか心に染み渡る内容が随所に散りばめられています。
小説家木戸孝之介 母に捨てられてからどこか大人になりきれず囲っている清子に惚れているのに
罵詈雑言だけでなく暴力までふるってしまう。今回もその清子を連れて、叔父の
経営する『奥湯元あじさいホテル』別名『プリズンホテル』に向います。
救急病院看護婦 あまりにもできすぎた名前の看護婦アベマリア。疲れ果ててひとりリフレッシュの
阿部マリア ためにプリズンホテルへ向う。
ホテルオーナー木戸仲蔵 なぜか脂肪肝なのに肝臓癌だと思いこんで医師平岡を困らせている。
医師平岡正史 安楽死事件をおこし静かに裁きを待っているかたわら、仲蔵親分の主治医を
している。実はマリアのかつての恋人であった。
自殺志願者太郎 いじめにあって死にたがっている。登山者武藤に助けられる。
登山家武藤嶽男 プリズンホテル従業員の憧れの的。どこまでもかっこいい存在。
とまあこんなひとたちの結構どろどろとした絡みが、面白くもあり、悲しくもあり、人間生きていくのは
めんどくさいと思ってみたり、人恋しくなったりもする不思議な感覚を味わうことができるんです。
しかも・・・次を早く読みたくなるそんな作品です。
次はこのシリーズ最後の『プリズンホテル【4】春』です。