山崎豊子の『沈まぬ太陽』を読んでいます。


文庫本で全5冊に及ぶ超大作です。
『アフリカ篇 上・下』『御巣鷹山篇』『会長室篇 上・下』という構成です。
『アフリカ篇 上・下』『御巣鷹山篇』『会長室篇 上・下』という構成です。
今月24日から映画が公開されるというので、あわてて読んでいます。
今、ちょうど3冊目の『御巣鷹山篇』を読み終わりました。
今、ちょうど3冊目の『御巣鷹山篇』を読み終わりました。
読み始めて、これがJALのお話しであると知りました。
まさに今、JALの体質が問題になっていて、先日も銀行団への2000億円
規模の債務免除と追加融資を断られ、普通の企業だと倒産が確実と
言える状況になっているようです。
まさに今、JALの体質が問題になっていて、先日も銀行団への2000億円
規模の債務免除と追加融資を断られ、普通の企業だと倒産が確実と
言える状況になっているようです。
国策会社としてスタートしたが故の、親方日の丸体質が抜けきらないまま
民間企業となり、その綻びが今の事態を引き起こしていると思われます。
ご多分に漏れずというお話です。
民間企業となり、その綻びが今の事態を引き起こしていると思われます。
ご多分に漏れずというお話です。
今から10年前に書かれたこの本では、組合委員長であったことから、10年
もの長きにおいてカラチ・テヘラン・ナイロビを盥回しにされるという左遷人事
と戦いながら、それにも屈することなく戦い続けた恩地という人物を通じて、
JALの問題点を浮き彫りにしていくのです。
『華麗なる一族』でも、その取材力に驚いたLEONですが、この小説においても
巻頭に記載されているとおり、驚くべき取材の積み重ねの成果を、小説という
形に落とし込んであるため、その臨場感は素晴らしいの一言に尽きます。
もの長きにおいてカラチ・テヘラン・ナイロビを盥回しにされるという左遷人事
と戦いながら、それにも屈することなく戦い続けた恩地という人物を通じて、
JALの問題点を浮き彫りにしていくのです。
『華麗なる一族』でも、その取材力に驚いたLEONですが、この小説においても
巻頭に記載されているとおり、驚くべき取材の積み重ねの成果を、小説という
形に落とし込んであるため、その臨場感は素晴らしいの一言に尽きます。
『アフリカ篇・下』の帯に、原作者の『映画化に寄せて』が書かれています。
引用します。
企業の不条理に声を上げたが故に、十年の流刑人事に弄ばれ、アフリカの
地にまで飛ばされた主人公が、なお屈しなかったのは、穢れなきサバンナ、
壮大な太陽の輝きに、自身を律することが出来たからだった。だが、仕事の
無い無為の歳月の果てに、侠気に取りつかれた時、未曾有の航空機墜落
事故が起きる。それでも会社の利権に巣食う魑魅魍魎たち。私は怒りをもって
書いた。
『アフリカ篇・下』で恩地がナイロビ駐在中に、なんとJALが5ケ月に三度も
墜落または誤認着陸する場面が出てきます。
調べてみたら本当なんです。
1972.06.14 日本航空ニューデリー墜落事故
1972.09.24 日本航空ボンベイ空港誤認着陸事故
1972.11.28 日本航空シェレメーチエヴォ墜落事故
そして今読み終わった『御巣鷹山篇』では、1985.08.12の日航ジャンボ機墜落
事件を詳しく検証していきます。
かなりの数の遺族の状況を聞き込み、事実に基づいて小説に組み立てていて
涙なくして読み通すことができません。
引用します。
企業の不条理に声を上げたが故に、十年の流刑人事に弄ばれ、アフリカの
地にまで飛ばされた主人公が、なお屈しなかったのは、穢れなきサバンナ、
壮大な太陽の輝きに、自身を律することが出来たからだった。だが、仕事の
無い無為の歳月の果てに、侠気に取りつかれた時、未曾有の航空機墜落
事故が起きる。それでも会社の利権に巣食う魑魅魍魎たち。私は怒りをもって
書いた。
墜落または誤認着陸する場面が出てきます。
調べてみたら本当なんです。
1972.06.14 日本航空ニューデリー墜落事故
1972.09.24 日本航空ボンベイ空港誤認着陸事故
1972.11.28 日本航空シェレメーチエヴォ墜落事故
事件を詳しく検証していきます。
かなりの数の遺族の状況を聞き込み、事実に基づいて小説に組み立てていて
涙なくして読み通すことができません。
ジャンボのメーカーであるボーイング社も機体所有者であり運航しているJALも
ともに責任のがれが露骨になっていくなかで、恩地はじめ遺族のお世話係りが
献身的に働く姿も読み取れます。
ともに責任のがれが露骨になっていくなかで、恩地はじめ遺族のお世話係りが
献身的に働く姿も読み取れます。
そもそも会社の威信をかけて、会社を守るため必死で責任のがれをする、そう
いう人たちもいて、一方、会社の一構成員に過ぎなくても責任を痛感して遺族
を支えていく人たちもいます。
そういうときの、いったい『会社』っていうのは何なんだろうと考えてしまいます。
いう人たちもいて、一方、会社の一構成員に過ぎなくても責任を痛感して遺族
を支えていく人たちもいます。
そういうときの、いったい『会社』っていうのは何なんだろうと考えてしまいます。
『御巣鷹山篇』の帯に、映画で恩地を演じる渡辺謙さんが次のように書いてい
ます。
ます。
『沈まぬ太陽』に寄せて
僕は今回、恩地の役を射止めるために、山崎先生に直接アプローチそたんです。
僕の中で『いつか、絶対に演じたい』と最も強く思い続けてきたのが恩地元という
人物だったからです。
恩地は大変な辛酸を舐めながらも、会社を辞めようとはしない。それはなぜなのか。
個人と組織、自分と会社って、一体全体、何なのか。家族とか人生とか運命とは
何ものなのか。
この作品が包含するエッセンスは普遍的で、かつ今こそ問われるべきものです。
僕は今回、恩地の役を射止めるために、山崎先生に直接アプローチそたんです。
僕の中で『いつか、絶対に演じたい』と最も強く思い続けてきたのが恩地元という
人物だったからです。
恩地は大変な辛酸を舐めながらも、会社を辞めようとはしない。それはなぜなのか。
個人と組織、自分と会社って、一体全体、何なのか。家族とか人生とか運命とは
何ものなのか。
この作品が包含するエッセンスは普遍的で、かつ今こそ問われるべきものです。
僕も最近よく思います。
会社って何なんだろう?
組織って何なんだろう?
世間って何なんだろう?
一般って何なんだろう?
普通って何なんだろう?
そしてそのそれぞれと個人(自分)の関わりってどうなんだろう?
会社って何なんだろう?
組織って何なんだろう?
世間って何なんだろう?
一般って何なんだろう?
普通って何なんだろう?
そしてそのそれぞれと個人(自分)の関わりってどうなんだろう?
早く全篇読み終えて、映画見てみたいと思っています。

