2009/09/03(木)
LEONです。
LEONです。
京極夏彦の陰摩羅鬼の瑕を読んでいます。

二段目右寄りの分冊文庫本三冊です。右端は次に読む邪魅の雫。

二段目右寄りの分冊文庫本三冊です。右端は次に読む邪魅の雫。
2度目です。
推理小説的に読めばなんとか事件の流れも理解もできたのですが、どうも
肝心な部分が十分理解できていないなあと思い、読み返している次第です。
推理小説的に読めばなんとか事件の流れも理解もできたのですが、どうも
肝心な部分が十分理解できていないなあと思い、読み返している次第です。
2度目になると、最初の部分が物語の核心であって、難解なお話しのヒントに
なっているんだなと・・・やっと理解できました。
なっているんだなと・・・やっと理解できました。
ちなみに本文の一部を引用継ぎ足してみると次のようになります。
これを読んでどんな話の展開を予想しますか?
これを読んでどんな話の展開を予想しますか?
引用開始
私は問うた。
『あなたの---伯爵の仰る、【なくなってしまうこと】と云うのは、一般に云う
ところの【死ぬ】と云う意味と同じだと考えて宜しいのですか』
『死ぬ?』
伯爵は一瞬、訝しさを瞳に宿した---ように見えた。
『死ぬ---と云うのは、所謂』
『死です』
『死---』
何と云う悲しげな貌(かお)だ。
『あなたの---伯爵の仰る、【なくなってしまうこと】と云うのは、一般に云う
ところの【死ぬ】と云う意味と同じだと考えて宜しいのですか』
『死ぬ?』
伯爵は一瞬、訝しさを瞳に宿した---ように見えた。
『死ぬ---と云うのは、所謂』
『死です』
『死---』
何と云う悲しげな貌(かお)だ。
中略
そう、死です。---と私は、私にしては珍しく冷淡に云い放った。
『あなたの奥様に訪れたモノです。そう、そう考えて宜しいのでしょうか、伯爵、
あたたは』
『おお---』
伯爵は嗚咽を上げるように私の言葉を遮った。
『将に妻は---私の愛する妻は、貴方が仰る通りに無くなってしまいました』
『そう。亡くなられてしまった』
『あなたの奥様に訪れたモノです。そう、そう考えて宜しいのでしょうか、伯爵、
あたたは』
『おお---』
伯爵は嗚咽を上げるように私の言葉を遮った。
『将に妻は---私の愛する妻は、貴方が仰る通りに無くなってしまいました』
『そう。亡くなられてしまった』
中略
『お、お尋ねしたいのです。存在しないモノ---非存在とは、即ち死なのですか』
『ご質問の意図が私には能く理解出来ません』
伯爵は更に眉根を寄せて、こう云った。
『非存在【こそ】が死ではありませんか。死とは、【存在しなくなる】と云うことで
しょう。それならば』
『存在しなくなる?』
---【どこか変だ】
『ご質問の意図が私には能く理解出来ません』
伯爵は更に眉根を寄せて、こう云った。
『非存在【こそ】が死ではありませんか。死とは、【存在しなくなる】と云うことで
しょう。それならば』
『存在しなくなる?』
---【どこか変だ】
中略
伯爵は云う。
『【死ぬ】と云うのは、場所との交渉関係が断たれると云うことでしょう。つまり
此処から【無くなる】と云うことです。何故なら---そう、先ほど私が申し上げた
通りです。今、此処に在ることが生なのですから』
『だから非存在【こそ】が死だと?』
『そうでしょう。違いますか先生』
と、伯爵は問うた。
『【死ぬ】と云うのは、場所との交渉関係が断たれると云うことでしょう。つまり
此処から【無くなる】と云うことです。何故なら---そう、先ほど私が申し上げた
通りです。今、此処に在ることが生なのですから』
『だから非存在【こそ】が死だと?』
『そうでしょう。違いますか先生』
と、伯爵は問うた。
中略
【この人の論旨には瑕がある。】
そして、その瞬間、私は凡ての真相に到った。
何と仰いました関口先生---と伯爵は云った。
何と仰いました関口先生---と伯爵は云った。
引用終わり