第16回 後巷説百物語 | ちょい悪爺LEONのブログ

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大阪フィルハーモニー交響楽団のファンで、その演奏会を中心に投稿します。写真撮影は公共交通機関を利用して行ける所を中心に復活しましたが、写真はインスタにpostしています。
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2009/01/18(日)
LEONです。



京極夏彦後巷説百物語を読み終えました。
2003年第130回直木賞受賞作品です。

写真は文庫本表紙
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巷説百物語・続巷説物語は戯作者を目指す山岡百介が、小悪党の一味
小股潜りの又市山猫回しのおぎん御燈の小右衛門あるいは事触れの
治平などの仕掛けに知らず知らず巻き込まれながら、仕掛けの主役を
こなしていくお話でした。

後(のちの)巷説百物語は、時代が40年ほど下って明治初期のお話
なります。
東京警視庁一等巡査 矢作剣之進・貿易会社社員 笹村与次郎、さらに
洋行帰りの無職 倉田正馬・剣術指南役 渋谷惣兵衛の四人が
奇怪な事件に対し議論白熱し、迷路に入り込んだとき意見を聞きに
薬研堀のご隠居を訪れ、いろんな示唆を受けたのち解決していくという
お話です。
このご隠居すなわち一白翁山岡百介の40年後の姿なのです。

巷説・続巷説に続いて後巷説の各百物語とも桃山人夜話絵本百物語
表される妖怪物怪の類が題材となっています。

その奇怪なる事件は六つ。
画像は桃山人夜話絵本百物語より

赤えいの魚
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天火(てんか)
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手負蛇
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山男
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五位の光
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風の神
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④の山男のなかで好きなところを引用します。

若者四人に相談を受ける一白翁(山岡百介)は悩むのです。
同じような事件を40年前、又一・小右衛門らと解決した百介。
このときは、悪人征伐であだ討ちを手伝い人を殺めたのです。

文明開化の世に、同じ種類の事件に立ち向かったとき、又一は
どんな仕掛けをして解決するのか思い巡らせるのです。

引用開始

『理由はどうであれ、人殺しは罪。罪を犯したなら裁かれねば
なりますまい。それがこの世の決まりごとで御座いますからね』
道を通せば角が立つ。倫(みち)を外せば深みに嵌まる
彼誰誰彼(かわたれたそがれ)丑三刻(うしみつどき)に、
そっと通るは裏の径(みち)。
所詮浮き世は夢幻と、見切る憂き世の狂言芝居。
身過ぎ世過ぎで片をばつけて、残るは巷の怪しい噂---。
りん、と。
百介の頭の中で鈴が鳴った。
とても微かな、とても細やかな幻聴だった。

引用終り。