2019/07/28(日)
LEONです。
滋賀県立芸術劇場『びわ湖ホール』に行ってきました。
オペラ夏の祭典2019『トゥーランドット』です。
指揮:大野和士
管弦楽:バルセロナ交響楽団
演出:アレックス・オリエ
トゥーランドット:ジェニファー・ウィルソン
カラフ:デヴィット・ポメロイ
リュー:砂川涼子
ティムール:妻屋秀和
アルトゥム皇帝:持木弘
ピン:森口賢二
ポン:秋谷直之
パン:糸賀修平
官吏:成田眞
東京文化会館で3日間、新国立劇場で4日間、そしてびわ湖ホールで2日間、札幌で2日間の公演。
そのびわ湖ホールの2日目でした。
14時開演、2回の休憩をはさみ16時50終演でした。
キャストはダブルキャストですが、指揮の大野さんやバルセロナ響はかなりお疲れやと予想していました。
しかし、不気味な不協和音で始まる冒頭の動機からパワフルな演奏でその懸念を吹き飛ばしてくれました。
第1幕でのリューのアリア「お聞き下さい、王子様」を歌った砂川さんですが、4/27のひとりオペラ『声』を急遽降板、今回こその想いで楽しみに聴かせてもらいましたが、期待通りの歌唱力で大いに満足しました。
普通に考えればアホな男カラフが、トゥーランドット姫に求婚し三つの謎を解く、解けなければギロチン刑。
そんなの挑戦するわけはない。でもオペラだからやっちゃいます。
それを制止する大臣たち。ピン・ポン・パンの三人の制止も振り払う。この時の三重唱も見事でした。
第1幕のクライマックスはカラフ(デヴィット・ポメロイ)と父王ティムール(妻屋秀和)と使用人のリューの三重唱。想像以上でブラボーです。
カラフはまあまあだが、ティムールとリューは秀逸の歌唱で素晴らしかった。
オーケストラも悲しげにしかしドラマティックに叫ぶように咆哮する。合唱も関西ではなかなか聴けない本物の発声による大迫力で素晴らしく、興奮して聴きました。
その音圧に圧倒されながら、しかしなんだか悲しくて涙が出てくる。素晴らしい演奏でした。
第2幕でようやくトゥーランドット姫が登場。「この宮殿の中で」を歌うジェニファー・ウィルソン。
う~ん、好き嫌いでいうと〇。なかなかいい。一目ぼれの対象なのにそんなハズがないヴィジュアルが残念。
三つの謎解きの場面でカラフとトゥーランドットの掛け合い(二重唱)のところ、カラフのデヴィット・ポメロイの歌唱に?
一方ジェニファー・ウィルソンには満足。
どちらも超高音の難曲だから厳しいと思いますが、ちょっとお疲れの様子。
第3幕はカラフの『誰も寝てはならぬ』が最初の聴きどころ。テノーレ・ドラマティコというなかでも特に強靭な声質が求められるのですが、
その点で少し物足りなかった気がします。予習で聴いていたのがドミンゴややカレーラスの全盛期の録音だからそう感じたのかもしれません。
リューのアリアは第3幕でも聴きごたえがありました。
「心に秘めた大きな愛です」と「氷のような姫君の心も」です。これは涙無くして聴けません。
隣の席の若くて美しい女性がハンカチで目を押さえていたのが印象的でした。
クライマックスでのオケの大爆音と合唱の大音圧には心震える思いでした。
関西でオペラを鑑賞するならびわ湖ホールがいいなと確信しました。
