2017/05/17(木)
LEONです。
昨日、大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏会に行ってきました。
4月から音楽監督に就任した尾高忠明マエストロがその最初に取り組むプロジェクト/ベートーベン交響曲全曲演奏会のVol.1でした。
音楽雑誌『モーストリークラシック2018/5月号』にこんなインタビュー記事が載っていました。
そのまま引用させてもらいます。
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『朝比奈先生がお亡くなりになってすぐには、大フィルはブルックナー演奏を封印していたのですが、僕に9番を振らないかと言われ、先生が亡くなって初めて演奏しました。BBCのオーケストラなどと違うすごさを感じ、大フィルのブルックナーはいいなと思いました。そして、大フィルのベートーベンの語法には朝比奈先生のものはそれほど残っていないと感じるのと同時に、ちょっと不確定なところを感じました。僕が監督になったら、第一歩としてベートーヴェンの交響曲を九つ全部やろうと。そうすると大フィルと僕の語法が一つになっていくのと同時に形ができて、他の曲をやるとその良さが出てくると思うのです』
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朝比奈隆創立名誉指揮者が亡くなって久しい。
そして今年、42年10か月在籍したチェロの織田さんが退団、又42年11か月在籍したヴァイオリンの橋本さんも退団されました。
団員の若返りとともに、大植英次前音楽監督、井上道義前首席指揮者とシェフが変わっても、朝比奈/大フィル/ブルックナーは今の大フィルにも脈々と流れる血統が感じられるのでしょう。
それに比べて大フィルのベートーヴェンは『これぞ大フィルのベートーヴェン』というほど確固たるものがないと。そして尾高シェフはそれを新たに築きあげようとしているのでしょう。
やはりオーケストラにとってのベートーヴェンは『原点であり頂点』だというコンセプトだから。
さて、そういう尾高シェフの想いを強く感じる素晴らしい演奏会になりました。
1801年初演/バレエ音楽『プロメテウスの創造物』序曲
1800年初演/交響曲第1番
・・・休憩・・・
1810年初演/劇音楽『エグモント』序曲
1803年初演/交響曲第2番
『プロメテウス』は生で聴くのは初めて。緻密な音楽を緻密に振ったシェフ。2管編成で弦五部14型の編成。クリアな音が心地よい。
『交響曲第1番』も生で聴くのは初めて。エキストラも少なくほとんどコアメンバーでの演奏。これもいい響きでした。
『エグモント』は時間調整に使い勝手がいいのか、良く聴きます。丁寧な指揮ぶりで本編に引き込まれて行くような素晴らしい序曲。
『交響曲第2番』も生では初めて。これは結構好きな曲です。カラヤン/BPOでかなり聴きこんでいますが、負けない演奏に大満足。
日頃演奏会で聴く機会の少ない曲でしたのでなんとも素人では評価しがたいところですが、尾高シェフが大フィルと目指すベートーヴェンが少し見えてきたような気がしました。
次回は6/8で『交響曲第4番』と『交響曲第3番英雄』です。
『英雄』は昨年井上シェフの指揮で、今年は大植シェフの指揮で聴きました。
尾高シェフが目指す『英雄』の味付けはどうなのか楽しみです。
5月の定期演奏会は30日。若き俊英ルスティオーニのメンデルスゾーンとマーラーの4番、ソプラノの小林沙羅さんに期待。

