みんなの学び場美術館・館長 イクコクサカ です。
近頃は、宮城の彫刻・立体造形作家の活動状況を取りまとめしています。
先日、東松島市在住の砂の彫刻家、保坂俊彦さんにzoomインタビューさせていただきました。
保坂さんは、昨年2022年10月に東松島市で開催された「サンドアートジャパンカップinなないろの芸術祭」で、名前を伏せて行われた審査で見事、最優秀賞を受賞されました。
(制作時間は1日8時間、3日間で計24時間。テーマは自由で、大きさは高さ、幅、奥行きが各1・8メートル。審査は、技術と完成度、デザイン、アイデアの4項目の総合点で競う。)
保坂さんは、日本で二人ほどのプロ・サンドアーティストの一人。
砂の彫刻のみで生計を立てていらっしゃる本当のプロ。
企業の製品CMのPR用砂像の制作も多数されていて、国内外で年間10〜15体は制作されているとのことで、精力的に活躍されています。
1974年秋田県ご出身で東京芸術大学の彫刻科卒業、在学中に秋田県三種町で初めて砂像制作をしたのを皮切りに、国内外でご活躍されて、2017年には台湾で開催された砂像世界大会で優勝もされている実力者。
昨年の「サンドアートジャパンカップinなないろの芸術祭」では、「夢の創造」という作品を制作されました。
子どもの頃、砂場でトンネルや山を作っていたところから、砂であらゆるものを創り、夢を形にしてきたご自身の姿とのこと。全体の造形も素晴らしいですし、私は目のキラキラ感までも表現されていることに感動します。
砂の彫刻は、木の型枠を3段重ねにして、砂を詰め、パワーショベルなどで叩いて圧縮した塊にする。その型枠を上から外してはパレットナイフで彫り、また型枠を外しては彫り進めるそうです。
段ごとに形を完成させて、砂が崩れないようにする定着材をかけては下に進むそうで、後から上の段を手直しなどはできないそうです。
また、型枠を外した時に既に砂の塊の角が崩れていることがあったり、制作途中での風雨などで崩れてしまうこともあるそうで、ある程度の構想は決めていてもほとんどアドリブで作ることもあるそう。
私にとっての彫刻は、全体の荒取りをして細部を彫り進めるものなのですが、段ごとに完成させるというのは、ミケランジェロみたいですごい造形力、表現力だと感動します。素晴らしい。
保坂さんは、2018年に初めて東松島市で制作され、その時に震災で被災され怖くて海に来られなかった人が震災後初めて海に来られたり、手を合わせたりする人の姿をご覧になって、心の復興の役割を意識してこられたとのこと。
以後毎年、東松島市で制作し、それから毎年東松島市で制作を続けられています。 やがて、同市に移住して2021年からは地域おこし協力隊としても活動されています。
私は、宮城県民としてそういう被災地の人々に寄り添う思いで制作していただいていること、とても嬉しく感じます。
ご多用な中、貴重なお時間をいただいてインタビューさせていただきました。
ますますのご活躍をお祈りいたします。
保坂さん、どうもありがとうございました。
「サンドアートジャパンカップinなないろの芸術祭」
最優秀賞受賞の「夢の創造」
写真は、保坂さんの御了承をいただいて掲載しております。
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