彫刻家 イクコクサカ です。
私が思う良い仕事とは、クオリティが高く、クライアント様、ご覧になる方々に満足していただけること。
満足も最低ラインの満足ではなく、「おおー!最高ですね!!」と言っていただける表現内容、芸術的・手技的な完成度の高いものをスピーディーに作り上げていくことだと思っています。
それが条件的に厳しい状況の時に、自分一人の力だけで抱え込んで何とかしようとすると、どうしても良い仕事になりにくい時があります。
(誤解のないように書きますが、私は自分の手で創作・制作しています。
彫刻は運搬や設置工事を伴いますし、実制作やデスクワーク含め、一つのことを成し遂げるという総合的な意味合いで、書いています。)
そんな時に、本当にありがたいと思うあり方、これまでに私が取ってきたあり方を理想的な方から順に書いてみます。
- クサカを応援したり、尊んでくれたりする気持ちがあって「お金出なくても手伝うよ!」と快く言ってくださる方の力を借りる。 ⇨ そう申し出てくれた方には、クサカからは非日常的で、新鮮で、有意義で楽しい体験を提供するようにして、ありがたく力をお借りします。
2. クサカを応援したり、尊んでくれたりする気持ちがあって「じゃあ手伝うよ!」と快く言ってくださるけれども、その方がどうしてもボランティアでは難しいという状況の場合。 ⇨ そう申し出てくれた方には、そのお気持ちを尊重して手伝っていただきます。そして、その方が私を手伝うことで生じる出費などで困らないように、適切な御礼(報酬)をお支払いします。「お金ももらって、いい経験ができた!」と喜んでいただけるように、大いにお手伝いを楽しんでいただきます。
3. 上の1.2.に当てはまらない場合。これは、物の購入や取引に多いケースの話になりますが、できるだけ連絡をとってみて、相性の良いと感じるところ、対応の良いところにお願いします。
そして、支払う対価についても良いサービス、質、品物に対して、最も良心的な価格のところにお願いします。
大切なお金を使うのですから、良いサービスを良心的な価格で提供するところに頼む、買うというのは当然ですね。
私は買い物上手なので、可能な範囲でお値引きしていただけるような一声はおかけすることがありますが、だからと言って、私は売り手、請負側が苦しむほどに無理矢理、値切るということはしません。
1.2.3どの場合も、何か楽しさや喜びの力が集結したところに、良い仕事が出来上がっていく感じがして心地よいですね。
さて、これは私が人の力を借りたり、ものを依頼したり買ったりという場合のことを書きました。
逆に、私が人を手伝ったり、頼まれたりすることももちろんあるわけです。
その時に、相手の方が私と同じような考え方をしていると感じられるととても嬉しくなります。
さて3.の内容で、自分が頼まれる側、依頼を受けて仕事をする側の時。
私は良心的な価格で、仕事をしてきていると自負しています。
とは言っても、芸術の分野というのは、高い価値を目指していくものです。
依頼の仕事であればもちろん報酬高く評価されることを望んでいます。
昔会ったことのある、ある彫刻家の方が「仕事の依頼はあってありがたかったけれど、かかる時間に対して時給換算したら、時給50円位だった」と言っていたのを聞いたことがあります。
それを表で言うのが良いかどうかは別として、芸術には本当に作っている人でなければわからない時間のかかり方をするものがあります。
「こうしてこうすればできるでしょ?」と原理としては簡単にイメージできるものでも、やってみればそれだけの工程を手を抜かずに時間をかけてやらないと物理的にそうならない、というものも実際にあります。
例えば、私が扱っている石素材。
鏡面磨きにするには、石種類や手磨きかポリッシャーで磨くかにもよりますが、9段階の砥石を変えて磨きます。
真っ平らな石であれば、ポリッシャーを使って、手数がかかるとは言ってもそれなりの時間でできます。
私が作る作品の場合は、ポリッシャーが使えないような起伏のある形、隙間のある形、機械で磨くと形がつぶれてしまうことが多く、多くの場合、手磨きを要しますので、とても時間がかかります。
もちろん、その前段階のかたちを作る段階も、本当に力のこもったかたちに到達するのは、「あ、かたちになってきたな」と感じてから、さらなる彫り込み、切削の段階があります。
またそれだけの時間をかけるのに、その仕事に集中できる環境を整えるということも大切です。
環境を整えるとは、その仕事に邁進する期間、その仕事に専念できるようにすると言う意味です。
急ぐ仕事であれば尚更です。
そういうことがあるために、どんなにご希望に添いたいと思っていても、
時間短縮しきれないものもあります。
経済人の方は、時間をお金で買えることを知っている、と言いますね。
時間短縮になることにお金を使うということです。
彫刻の場合も本当に必要なのであれば、それが可能です。
例えば、人手を増やすということです。
かたちの造形というのは、作家本人でないとできません。
その作家の肉体を使って彫るので、そうなるという個性があるので。
石磨きも厳密には個性が出ますが、助手にキチンと教えながら進めることで、彫り手のかたちを保ちながら
人の手の数を増やすことで、2倍速、場合によっては3倍速にしていくことができると考えます。
一つの作品でも、複数点で一組とする作品の場合は、かかるコストも仕事量も複数倍になります。
私は、私に作品を依頼してくださる方に、本当にお応えしたいと思っています。
そしてその大切な方のために、私は誇りをもって制作にあたりたいと思います。
良い美術作品をできるだけ早くご希望される方の参考になればと思い、書かせていただきました。
イクコクサカ
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