続き


「社会死の状態です」


電話の向こうで、お巡りさんが何やら長々と

専門用語?を並べて、息子の状況を説明してくるけど、何も耳に入って来ない・・


喪服を取りに帰らなきゃと、車を一旦降り、足を一歩踏み出すも力が入らず、腰を抜かすように崩れてしまった。

そして、昼間、大学祭の出みせで食べた物が、胃の奥から凄い勢いで喉元まで上がって来た。

娘がすかさず、私の身体を抱き抱えるように

支えてくれて、背中をさすってくれたのを覚えている。


階段を這うように上がり、再びクロゼットで荷造り。

こんな時でも、喪服一式、下着、化粧道具など、

最低限必要な物をちゃんと準備するもんなんだな・・と思った。


主人はずっと冷静。凛としてた。

そして娘も、涙一つ流さない。

ただ、みんな一言も話さないで、沈黙のまま、再び車に乗り空港へ。


警察からは、空港からは直接警察署に来るように言われた。

病院ではなく、警察署。


そして、深夜、警察署に到着。

もう日付が変わってしまってた。


「どうぞ・・こちらです」


ここからは、眼にする全てがドラマでしか

見たことのないものを眼にする事になる。


続く