先週木曜日に「大荒れの株式市場を乗り切るために」というタイトルで書きました。
簡単に振り返ります。日経平均株価(終値)は
7/31(水)39,101.82円 から
8/ 1(木)38,126.33円(▲975.49円、▲2.49%)
8/ 2(金)35,909.70円(▲2,216.63円、▲5.81%)
8/ 5(月)31,458.42円(▲4,451.28円、▲12.40%)
木金月の3営業日で▲7,643.40円、▲19.55%という歴史的な下落でした。その翌日は一転して…
8/ 6(火)34,675.46円(+3,217.04円、+10.23%)
ネットでニュースを読んでいると、この2人(+1人)が目にとまりました。
1️⃣青汁王子(三崎優太)とかいう人。名前だけは聞いたことがあるけど、何者かはまったく知らない。自分のXで巨額の損失を出してほぼ無一文になった(?)ことを公表。
信用口座だけは絶対に手を出してはいけない。もし信用口座を持ってるなら閉じてください。お金がなくなるどころか、借金をすることになる。この世の地獄だよ。こんな制度を作ったこと自体が狂ってる。自分の身を守るためにも今すぐ閉じたほうが良い。あの日の自分を強く殴りたい。 pic.twitter.com/r701FCqxNq
— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) 2024年8月15日
信用取引で追証になり、期日間近でも損しない唯一の方法は現引です。それをやれば大赤字のまま延命できる。そのためには多額の金がいる。それを用意できなければ爆死。だから金をかき集めるしかない。口座残高もないのに、どうやって金を作る?本当の地獄だよ。そうなる前に信用取引は絶対にやめよう。
— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) 2024年8月15日
2️⃣清原達郎氏が大暴落の日の夜に千載一遇のチャンスと見て、証券会社にある230億円でひたすら買いを入れ、結局、某メガバンク株(=三井住友FGかな)105億円約定したとか。もしさらに下がった場合は、銀行預金でナンピン買いするつもりだったそうです。
番外編として3️⃣いつも弱気な森永卓郎さん。いつも無茶苦茶な論理で株式市場とか投資に否定的なコメントばかりしてずっと外し続けている。今年12月までに日経平均が1万円を割り、そのうち3,000円になるらしいです株式投資は絶対しちゃダメなんだとか。銀行預金で置いておくリスクはどのように考えていらっしゃるのか?ホンマに経済アナリストなんかと思って、この方の言うことはずっと昔から無視していますま、今年中に1万円を割るかもしれませんけど、その時はその時です。
何回か書いているとおり、私は絶対に信用取引をやらないと決めているので、青汁王子さんと清原さんの極端に違う2人の行動はとても興味深いです。まさに、素人とプロフェッショナルの違い。これも結果論ではあるのですが、青汁王子さんがあと1日持ちこたえることができたら結果は大きく違っていたのでしょうが、これが信用取引の恐ろしさであり、自分のリスク許容度、リスク管理能力を超えた取引を行ってはいけないと改めて思います。一方の清原氏はひたすら余剰資金で現物株を安値でひたすら拾ったということ。それがたとえ値下がりしても銀行に預金があるので生活に困るわけでもない。理由のない爆下げに対して、みんなが弱気になっている中でも、自分の長年の勘を信じてものすごい集中力で買いを入れる胆力はさすがと言うしかありません(ネットニュースなので、真実かどうかは不明ですが)。私は清原氏の足下にも及びませんが、大暴落の翌々日におそるおそる買いを入れたのでした。翌々日というのが凡人なんですけどね
さて、株式市場はと言うと…8/8(木)は調整しましたが、ほぼ一本調子で急速に回復して、38,062.67円と大暴落前の8/1(木)の水準にまでほぼ全戻ししました(最高値は7/11(木)42,224.02)。
株の初心者や暴落の恐怖に耐えられない方、信用取引の人など、ストップ安で売ってしまった人が多くいたでしょうね。もしその夜発表された米国の経済指標(ISM非製造業景況指数)がイマイチだったりしていたら一段の下げがあったかもしれないので、そこで(底で)売って正解だったかもしれません。その時点では翌日に爆上げするかなんて分からないので、今から見れば結果論なのですがね。
こうして振り返ると、やはり株式投資は1️⃣余裕資金、余剰資金で2️⃣長期目線で3️⃣現物株でやるべきなんだなという思いを強くしました。私もその暴落で金額としてはシャレにならないくらい多額の含み益が吹っ飛びました(ストップ安をくらった銘柄も複数あったし、ストップ安でなくてもそれ以上の比率で下げた銘柄もそこそこあった)が、長期投資によるそれ以上の含み益と配当金があるし、あくまでも余剰資金で現物株ですから、爆下げしても生活資金・老後資金までむしり取られるわけではない、また、長期目線でいつか回復するだろうし、高い配当利回りの優良銘柄を中心に選んでいるという点で心に余裕があったので、うろたえることなく保有株は放置して、バーゲンセール期間だと思って買い増しに動きました。
もちろん、その後もさらに株価が下がっていて傷が大きくなっていたかもしれません。これまた結果論ですがね。リーマンショックでもなく、サブプライム問題でもなく、コロナでもなく、大震災でも戦争勃発でもない状況での不思議な爆下げだったこともあり、日米の経済指標(米国CPI、日本GDP)がよかったことで、円安に振れて急速に戻してきたのかなと思います。
いずれにしても、8月上旬の株式市場の大きな動きは、自分のBuy&Hold方針の再確認とメンタルの重要性を改めて考えさせられました。ただし、「利確しないと含み益は単なる幻」だと通告されましたけどね
パリオリンピックが終わりましたが、4年後のオリンピックを迎える頃には株式市場や為替市場、世界情勢はどのようになっているのでしょうかね
大荒れと言えば、台風7号が首都圏に近づきました。今日は我が部署は全員が在宅勤務か休暇で、職場に来たのは私1人だけでした一方、隣の部署は多く出社。不憫なので、雨が止んだときにお出かけして木村屋のバナナケーキとシュークリームを株価が急反発しているので、気前よく多数買ってきて差し入れました。
自宅にも持って帰ったら娘たちが絶賛していました
今日は嵐の金曜日なので、無事通過することを願いながら、Hound Dogの日比谷野音ライブ(1982)を聴きましょう