読売日本交響楽団第639回定期演奏会を聴いてきました。
2024年6月14日(金)19時開演 サントリーホール
【指揮】セバスティアン・ヴァイグレ Sebastian Weigle 【ピアノ】ダン・タイ・ソン Dang Thai Son
ウェーベルン:夏風の中で
モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K. 414
シェーンベルク:交響詩「ペレアスとメリザンド」 作品5
Webern: Im Sommerwind
Mozart: Piano Concerto No. 12 in A major, K. 414
Schönberg: Pelleas und Melisande, op. 5
【ソリストアンコール】
ショパン:ワルツ イ短調 遺作
六本木の有名ラーメン店入鹿Tokyoで食べてから、歩いてサントリーホール。18時15分にホール入口でいつもの
楽しみにしていたベトナムの英雄ダン・タイ・ソンが弾くモーツァルト第12番。約6年間ベトナム関連の仕事をしていたので、ベトナムということで思い入れもある。「ダン・タイ・ソン」と聞けば正しくスペルを言える(DangもThaiもSonもポピュラーな名前で、それぞれ名前を持つ友人がいる)2021年ショパン国際ピアノコンクールでブルース・リウが第1位に輝いた時にD.T.Sonに師事しているという話が出てきていたが、演奏を聴くのは今回が初めて。さて、D.T.Son登場。小柄な人のいいおじさんという感じの風貌。1st Vnが8名という小編成。いかにもモーツァルトらしい美しい音楽。読響もいいし、D.T.Sonは素晴らしいの一言
第2楽章ソロの美しい音色にうっとり。聴きに来てよかったと心から思える演奏。アンコールはショパンの遺作ワルツ。これまた素晴らしかった。
近くの3人家族。前半が終わると「後半はピアノがないんだよね?…」とダン・タイ・ソン目当てらしい。「シェーンベルクはわけ分からん」というわけで後半はいなかった。潔くていい確かにマニアックだよね。ヴァイグレ&読響の演奏はいいんだけど、作品そのものが好きというわけでもないので、途中までは正直なところ退屈。終盤はとても盛り上がる曲なので、満足度は相応に高い。客席も拍手喝采だったけど、ホントに「分かる」人、好きな人は何割くらいなんだろう?
舞台がハケていっても執拗に拍手を続ける人がいて、それが少しずつ多くなり、無理やり感のあるヴァイグレさんのソロカーテンコールあり。