すみだ平和祈念音楽祭2024:マーラー交響曲第3番(新日本フィル&井上道義&林眞暎) | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

すみだ平和祈念音楽祭2024井上道義&新日本フィルハーモニー交響楽団 マーラー交響曲第3番を聴いてきました。


すみだ平和祈念音楽祭2024。1945年3月10日の東京大空襲によって、現・墨田区の約70%以上が焼失し、6万人超の死傷者を出したことから、平和を祈念する趣旨で毎年この時期に開催される演奏会。そういう意味でも、2024年末での引退を表明している井上道義さんの指揮に相応しい選曲マーラー交響曲第3番ルンルン第6楽章は私のお葬式の指定曲。


2024年3月9日(土)15時開演 すみだトリフォニーホール 大ホール

マーラー:交響曲第3番 ニ短調

Gustav Mahler : Symphony No.3 in D

【指揮】井上道義 【メゾ・ソプラノ】林眞暎

【女声合唱】栗友会合唱団 【児童合唱】TOKYO FM少年合唱団、フレーベル少年合唱団

新日本フィルハーモニー交響楽団


井上道義さんが指揮するマーラー第3番を聴くのは2019年末の読響(メゾ:池田香織さん)で、その時はめちゃくちゃ感動とはいかなかったが…今回は…特に3月9日は私にとってもとても大切な日なので、素晴らしくて泣ける演奏を期待。


チケットは完売。チケット取りに出遅れ、迷った末に1階前方の上手側…前すぎる席。これが最大の失敗だったあせる14型対向配置。女声合唱団約50名は舞台上最後方に最初からスタンバイ。ミッキー登場で私も少しウルウル笑い泣き冒頭の8本のホルンのユニゾンは勢いよくていい出だし。33分とややゆったりめになった第1楽章が一番よかった気がするけど、この最愛の交響曲にしては全体的に感銘度は低め。好きすぎて、求める期待水準が高すぎるのかもしれませんキョロキョロ指揮は見ていて面白く、どういう音楽にしたいのかよく分かるような気がするけど、オケのレベルが期待する水準に達していないのかなぁ…というか、終演後の撮影タイムで分かったのだけど、私の周囲は児童合唱団の保護者や祖父母が多数いて、環境劣悪もやもや第3楽章最後で児童合唱団が入場してくると、オペラグラスをガサゴソムカムカ斜め後ろの爺さん婆さんしゃべる…歌詞を書いた紙やパンフの解説文を各楽章が始まるごとに読むので雑音発生etc. 児童合唱団の指導者は、保護者に鑑賞マナーを教えておいてほしい。そもそも、子どもや孫が歌うから来ているだけで、今日どんな曲が演奏されるのかなんて全く関心がないのだろう。開演前に途中休憩がないというアナウンスに驚いていたえー?小学校の学芸会レベルか物申す


第3楽章のポストホルンはまぁまぁよかったけど、舞台袖で音量が小さめだったので3階席とかはよく聞こえなかったかもしれない。第4楽章でメゾの大御所池田香織さんの病気による降板で代役を務めた林眞暎さん…初めて歌ったらしくまだ若いのに、素晴らしい出来に感動キラキララブラブこの演奏会での拾い物。第5楽章の女声合唱はよかったけど、児童合唱団が揃っていなくてイマイチ…こんなに感動しない児童合唱は珍しい。TOKYO FMとフレーベルはあちこちで歌っているはずなのにどうしたのだろう?


注目の第6楽章。冒頭は普通泣けてくるんだけど…周囲の環境の悪さと演奏の(以下自粛)ためか…そんなんじゃ泣けないよ…なんか普通…しかし、やっぱり作品そのもののメロディが最高なので、終盤のフルートのソロから金管のコラールは(3月9日じゃなかったら泣けてなかったのかもしれないけど…)やはり泣けた笑い泣き最後のティンパニもなんかイメージと違うんだよねキョロキョロよかったのは、最後の音が消え入るように終わり、タクトが下ろされるまで数秒間静寂があり、フライングブラボーがなかったこと。ボロ泣きできるくらいの演奏を期待していたんだけどなぁ…


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以下3枚は井上道義さんのXより拝借




これはすみだトリフォニー前のタイルに描かれた絵


5月の読響もこの作品を演奏するので、それに期待。