西村京太郎『夜行列車の女』 | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

サンライズ出雲で出雲市に旅行するので、数ヶ月前に放送されていた渡瀬恒彦さん主演の十津川警部シリーズ「サンライズ出雲の女 消えた似顔絵の女」を録画していたのを見直した。亡き義父は西村京太郎とか山村美紗などの推理ドラマものが好きだった。その影響があるのかも。

 

そして、ドラマ化された番組の原作かと思って…西村京太郎『寝台特急「サンライズ出雲」の殺意』(2012)を読んだのですが…



実は、そのドラマの原作はそれではなくて、『夜行列車の女』という別の小説でしたガーン

寝台特急で知り合った女は一年前に死んでいた!?
謎また謎に十津川と亀井が迫る!
会心の長篇トラベル・ミステリー。
雑誌「旅と人間」のカメラマン・木下孝は、新型寝台特急“サンライズエクスプレス”を取材するため、高松まで乗車することになった。女好きの木下は、隣りの個室に乗り合わせた若い美女と知りあい、永井みゆきと名のるその女の目的地・道後温泉まで同行することを企む。が、乗りかえ駅の坂出で彼女が起きてこないのに不審を抱き、その室をあけると、別の女の死体が出てきたのだ。しかも、永井みゆきと名のる女は、去年東京で死んだ筈だという…。謎が謎を呼ぶ事件に十津川と亀井が挑む、長篇トラベル・ミステリー。

 

というわけで、出雲・松江旅行の後に仕切り直して、ドラマの原作本『夜行列車(サンライズエクスプレス)の女』(1999)を読むことにしました。しかし、ここに出てくるサンライズは、サンライズ出雲ではなくてサンライズ瀬戸だと気づいたガーン

 

サンライズ瀬戸である必然性がほとんどない。なかなか犯人にたどり着けなくて捜査が難航。十津川、亀井が手詰まり感にある中で、解決の糸口が見つかるが…強引な展開になるのはやむを得ないのかもしれないけどね。そういう問題はあるものの、犯人だと思っていた人が犯人じゃなかったりでかなり複雑。次の展開が気になって楽しく読みました。それにしてもたくさん人が死ぬ作品だ。