読響第661回名曲:メンコン&マーラー交響曲第1番「巨人」(小林研一郎&青木尚佳) | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

読売日本交響楽団第661回名曲シリーズを聴いてきました。両方ともさほど好きな曲ではないので、無理して仕事を早く切り上げてまでして聴かなくてもいいと思っていました…が、仕事が早く終わったのでサントリーへ。10日程前にチケット完売の人気。


2023年4月21日(金)19時開演 サントリーホール

【指揮】小林研一郎 【ヴァイオリン】青木尚佳

(この日の青木さんの衣装はこれだった)


ご本人のオフィシャルウェブサイトのトップページもこの衣装なので、お気に入りの衣装なのかも。


メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64

マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」

Mendelssohn: Violin Concerto in E minor, op.64

Mahler: Symphony No. 1 in D major "Titan"


メンコンと巨人という超有名な曲ですが、好きな作品ではないのであまり聴いてこなかった。ブログ内を検索してみたら…

四角オレンジメンコン(←古い?)

 2017年N.ズナイダーの超名演(F.ルイージ・N響)

 2012年南紫音さん(宮本文昭・シティフィル)

四角オレンジマーラー「巨人」

 2018年H.ブロムシュテット指揮・N響

 2017年F.ルイージ指揮・N響

だけ。

 

オーボエに東響を退団したばかりの荒木奏美さん…読響に移籍ですかね。コンマスは長原幸太さん。その隣には葵トリオ小川響子さん。83歳とは思えないくらいお元気なコバケンさん。足取り軽やかで、指揮台には柵がありません。先日佐渡裕さんが落下したことがニュースになっていたので心配ですが、コバケンさんならまだまだ大丈夫かな。


1992年生まれの青木さんは5年前に飯守さん指揮のシティフィルでベートーヴェンの協奏曲を聴いて以来。その時は、ちょっと前にF.P.ツィンマーマン(ロイヤル・コンセルトヘボウ)の同じ曲をとんでもなく素晴らしい演奏で聴いた後だったこともあってまぁまぁかなくらいにしか思えなかったのですが、2021年以降ミュンヘン・フィルのコンマス(コンミス)として活躍中。

コバケンさんは指揮棒なしで動きは最小限。ソリストをたてていますね。青木さんの演奏はしなやかな感じでとても上手い…やはりメンコンは(第2楽章はメロディが美しいこともあってよかったのですが)さほど感動せず…先週の吉田南MINAMIさんのブラームスはあんなに感動したのに、なんでだろう。曲の差かソリストの音色の好みか…


マーラー第1番「巨人」。演奏される機会はマーラーの中で最多に近いでしょうが、どこかいいのか全く分からないので自ら進んで聴こうとは思えない(ルイージ&N響はよかったが)よくこんな駄作を書いたマーラーがその後第2番以降の名作を書き続けたのか不思議に思えるくらいにつまらない作品とさえ思う。いつかこの作品のことが好きになる日がくるのだろうか。私だけがひねくれ者で、音楽が分からない無粋な人間なのかと思ったが、私と同じことを考えている人がいた爆笑

下矢印


特に、第1、第2楽章は面白みがなく退屈。第3楽章は誰でも知ってるあのメロディ。マーラーが「パロディで」と指定しているらしく…「グーチョキパーで グーチョキパーで なにつくろー なにつくろー 右手がパーで 左手がグーで…」。このメロディはもやもやガーン魂


第4楽章は盛り上がるように作られていて、指揮はコバケンさんなので派手に鳴らす鳴らす…唸る…コバケンさんの唸り声がすごい爆笑最後は金管全員が立奏して、筋書き通りに盛り上がる…コバケンさんお約束の「客席へ飛んでけ!」ポーズも出ました爆笑この作品は第4楽章だけあれば十分。


あちこちからBravo!コバケンさんはオケを促して、LA席、P席、RA席にもお辞儀。オケがハケた後も拍手が鳴り止まず、コバケンさんのソロカーテンコール拍手コバケンさんはみんなに愛されていますねウインク


コバケンさんをもってしても、メンコンと巨人は好きじゃないと再確認した演奏会となりましたあせる