山形交響楽団第305回:ブラームスP協奏曲第2番(藤田真央)&ヘンデル&マルタン(阪哲朗) | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

藤田真央クンがブラームスのピアノ協奏曲第2番を弾くというので、山形テルサホールで山形交響楽団 第305回定期演奏会(初日)を聴いてきました。真央クンがこの曲を弾くのは初めてだそうです。

  

2022年11月19日(土)19時開演 山形テルサホール

【指揮】阪哲朗 【ピアノ】藤田真央


ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:合奏協奏曲 ト長調 作品6-1 HWV 319

フランク・マルタン:7つの管楽器、ティンパニ、打楽器、弦楽器のための協奏曲

ヨハネス・ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83

【アンコール】ショパン:マズルカ ヘ長調 作品68-3


山形交響楽団Twitterより



 

真央クンのブラームス解説動画


前日からずっとコンサート会場だと思っていたこちらのやまぎん県民ホールの愛称が山形テルサホールだと勘違いしていたガーン1階には山形交響楽団の事務局もあったし…夕方にこの辺りを散歩していて、隣にテルサなる建物があるなぁくらいにしか思っていなかったのですが…


それで、開場10分程前になってもお客さんが誰も来ないのでおかしいなと思って真面目に調べたら、山形テルサホールは県民ホールの隣の建物だったガーンガーンもやもや魂ガーン事前に散歩してテルサの存在に気づいていてよかった。ホールが隣同士でよかった。早めに会場(間違ってたけど)に来ていてよかった。あぶない、あぶない…アセアセ


開場3分程前にテルサホールに着いてみると…チケットの半券の裏側に名前と電話番号を記入せよと…まだまだ厳格なコロナ対策やっているのねガーン



舞台上ではチェンバロの調律をかなり念入りに行っていました。


18時45分から阪さんと真央クンのプレトークがありました。


司会者によると前日、意気投合して話し込んだそうです。こんな感じで…1時間半も話し込んだらしい下矢印


阪さんと真央クンのプレトーク。当然音楽の話かと思いきや、野球の話。前日も野球談義に花が咲いたらしく、その続き。真央クンがまたまたベイスターズ愛を語る。三原マジックで前年の最下位から一転1960年に初優勝。翌年は再び最下位に…次に優勝したのは真央クンが生まれた1998年(権藤監督)で、何年優勝していないかは、私の年齢と同じなのですぐ分かる…会場がウケた爆笑今回初めてブラームスの第2番を弾くと言う真央クンは5月から練習に取り組み、最初は全然モノにならなかったが、この3日間で形になったと阪さんを讃える。阪さんもこの曲を初めて振るとか。山響も1984年以来2回目らしく、ほぼ全員が初めてだと言うびっくり阪さんもどんな演奏になるか楽しみと。演奏時間が50分の曲ということで、真央クンは「人間の集中力は50分が限度らしいです」と。そしてまた野球談義に戻していく…チューこの情報源は落合博満・野村克也対談…春のキャンプは4日練習して1日休みが普通なのに、落合監督は6日練習して1日休みにしていたのをノムさんがなんでかと…落合曰く「下手くそだからこれくらいしなきゃ」。ノムさんがここで「人間の集中力は50分が限界」と言ったらしい。真央クン曰く「その50分を超えたところに新たな境地が見えるので、今日の演奏が楽しみ」と…話が全然終わりそうにないので、司会者が「このままでは朝になってしまう」と、18時59分にプレトークを強制終了させました爆笑


前半1曲目はヘンデルの合奏協奏曲。阪さんがチェンバロを弾き振り。11月1日にコンサートマスターに昇格した平澤海里さん、2nd Vn首席堀越瑞生さん、チェロ首席矢口里菜子さんが独奏を務めます。


山響を聴くのは初めてだと思いますが、とてもいいルンルンヘンデルの美しい旋律がとても気持ち良くて、チェンバロの音色と弦楽器の美しい音色に幸せな気持ちになります。3人のソロも実に美しい。堀越さんのとても楽しげな笑顔が正面に見えて、とてもcuteラブラブキューンラブ


2曲目はマルタン。Fl, Ob, Cl, Fg, Hr, Tp, Tb, Tim 8人のソリストが活躍する。席が前すぎて(4列目)見えなかったけど、ソリスト陣はこんな感じだったのねスター前にどこかで聴いたことがあるような…非常に面白い作品で、それぞれのソリストもいい感じで、約20分があっという間に終わってしまった。真央クンをメインに聴きに来たはずですが、前半の2曲もめちゃくちゃ楽しめましたウインク


15分の休憩を挟んでブラームス。期待度MAXです。真央クンを斜め後ろから見る感じの席で、手やペダルの動きがよく見えました。一方で、オーケストラの配置はよく見えないけれど、コントラバスは3人? 1st Vnも8人だけ? 向こう側に2nd Vnが見えるので対向配置。ちょいと前すぎたかな。センターブロックを中心に真ん中付近は定期会員しか買えないんだよね…発売初日に頑張ってすぐ右隣が会員席の座席を取りました。


冒頭のホルン首席梅島さん完璧な出だしでスタート。すぐに真央クンのピアノが入って…演奏前は泣けるかなって思っていたけど、やや明るい第1楽章。これまでいろいろ聴いてきた真央クンのイメージとはちょっと違う感じがしたし、これまでいろいろ聴いてきた他のソリストによるこの作品の演奏(愛聴版はバックハウス&ベーム&ウィーンフィル)とも結構違う印象だけど、やはり真央クンはとてもいいルンルンそして、阪さんの指揮が見ていて気持ちいいくらいに明快。人数が少ないので重厚さはあまりないけれどさほど気にならず、オーケストラのサポートも絶妙で真央クンとの息もピッタリ。第1楽章だけでシビレました。


第2楽章はゆったりめで雄大な印象。真央クンの音もなんとなく重厚さを感じ始めました。第3楽章での矢口里菜子さんのチェロと真央クンのピアノとの協奏がめちゃくちゃ美しくて…チェロのシブイ音とピアノのキラキラした音…で感激飛び出すハートフルートやコントラバスなども美しくてちょっとウルッてきました笑い泣きコロコロ転がるピアノで第4楽章スタート。真央クン(実際にはノムさんアセアセが言っていた人間の集中力が切れる50分頃の真央クンも素晴らしい集中力。ここでもオケとピアノがいい感じで絡み合ってノリノリで、真央クンのピアノはさらに自由な感じを持って素晴らしい。Bravo雷


真央クンはアンコールなしっぽい感じでしたが、阪さんが真央クンに耳うち。「ほら、客席のみなさんも期待してるよ」っていう感じの身振りで…すると真央クンは座って演奏を始める…聞き覚えのある有名な曲…すぐにマズルカだと気づきました。68-3でした。2分弱の短い曲ですが、心にしみるというよりも、なんだか真央クンらしい遊び心があって若干コミカルな印象さえもある楽しい演奏でしたルンルン


終演後の分散退場も厳格。1階席前方は一番後回しで、結構待たされたキョロキョロヒマなので、ピアノの写真をカメラ



山響Twitter(終演後)

 

終演後、YoshimiちゃんとYoshimiちゃんママと3人で帰り道…「真央クンよかったねスター3曲とも楽しかったね花」などと話しながら歩いて帰りました。2024年1月にはヴァイグレ指揮の読響とこの作品を2回演奏する(サントリーホールと横浜みなとみらい)ので聴かなきゃねと。どんな演奏になるのか、これからさらに1年かけてどんなふうに真央クンのピアノが進化するのかが楽しみです。山形まで聴きに来てよかったキラキラ真央クン最高。阪さんの指揮も素晴らしいそして、いゃぁ、山響いいですねラブラブキラキラルンルン

【11月20日(日)22時50分追記】
阪さんがプログラムについてひたすら語る…