魔笛 @ 新国立劇場 | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

新国立劇場『魔笛』(最終日)を観てきました。

 



2022年4月24日(日)14時開演 新国立劇場オペラパレス

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart

魔笛 Die Zauberflöte

全2幕〈ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付〉

 

【指揮】オレグ・カエターニ Oleg Caetani 【演出】ウィリアム・ケントリッジ William Kentridge 【美術】ウィリアム・ケントリッジ、ザビーネ・トイニッセン 【衣裳】グレタ・ゴアリス 【照明】ジェニファー・ティプトン 【プロジェクション】キャサリン・メイバーグ 【再演演出】澤田康子 【舞台監督】村田健輔

【ザラストロ】河野鉄平 【タミーノ】鈴木准 【弁者・僧侶Ⅰ・武士Ⅱ】町英和 【僧侶Ⅱ・武士I】秋谷直之 【夜の女王】安井陽子 【パミーナ】砂川涼子 【侍女I】増田のり子 【侍女Ⅱ】小泉詠子 【侍女Ⅲ】山下牧子 【童子I】前川依子 【童子Ⅱ】野田千恵子 【童子Ⅲ】花房英里子 【パパゲーナ】三宅理恵 【パパゲーノ】近藤圭 【モノスタトス】升島唯博

【合唱指揮】三澤洋史【合唱】新国立劇場合唱団【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

Production of Aix-en-Provence Festival and Rouen Opera, created at Théâtre de la Monnaie in 2005

 

2018年10月、大野和士さんの芸術監督就任第1弾がこれの新制作で肝入りのはずだったのですが、プロジェクションが多用されていて、演出はとってもつまらなかった下矢印

  

これまで観た新国立劇場オペラの中での演出ガッカリ双璧が、2013年グラハム・ヴィック演出『ナブッコ』とこれうーん以前のミヒャエル・ハンペの方が魔笛っぽいし、とても楽しかったのに…残念。演出家のケントリッジが南アフリカ出身だからサイなのか。そんなのは知ったことではない。


仕事の疲れや前日の『エドガール』等で倦怠感が酷い。直前まで行くか迷ったけれど、砂川涼子さんのパミーナを聴きたいという理由だけで小雨の中初台へ。


  

前回2018年は、大野和士さんの芸術監督就任第1弾でした。ザラストロ、タミーノ、パパゲーノが外国人歌手だったが、今回は以前のように全員日本人キャストに戻った。夜の女王は安井陽子さん。第1幕のアリアはどうしちゃったのかな…以前のような迫力が感じられず…まぁ、私の気持ちが入っていなかったからかもしれませんが…第2幕のアリアはそつなくさすがのテクニック。いつも安井さんだけど、彼女以外に歌える歌手はいないのかな…他の歌手でも聴いてみたい。カーテンコールで安井さんが少し涙ぐんでおられたようにお見受けしましたが、本調子でなかったのかな。男声主要3役が…ザラストロは何度か出てくる低音部の明瞭さや伸びがもうひと踏ん張り欲しい。パパゲーノは最初のうちはあまり声が飛んでこなかったが、中盤あたりから良くなってきた。個人的にはパパゲーノが主役だと思っているので、もっともっとキャラの立ったパパゲーノを聴きたい。タミーノも最初のうちは声量がなくてガッカリしたけど、中盤から盛り返した。砂川さんとの二重唱もよかった。


カエターニ指揮・東フィルはまずまずだったかな。めっちゃよかったとか特に思わず。それにしても、新国立劇場の『魔笛』と二期会『エドガール』を同時に引き受ける東フィル…


この演出を観るのは2回目なので、演奏会形式だと思って演出はサラッと流してみることにしたので、前回のような不快感とまではいかなかった。とにかく私は砂川涼子さんの素敵なパミーナを見られたら聴けたらそれで十分ラブラブ砂川涼子さんのパミーナが超素敵ピンクハートめちゃくちゃしんどかったけど、聴きに行ってよかった。



18時頃に帰宅して、なんでこんなにしんどいのかが分かった。朝から何も食べず、1滴の水も飲んでいなかったのだ。自己責任。体調悪すぎて、オペラを楽しむどころではなかったみたいですもやもや


さて、ゴールデンウィークですね。私はカレンダーどおり仕事するので、あまり関係ないですけどね。来週の真ん中に3連休があるため仕事が進まなくて困りますが、その代わりにご褒美として、新国立劇場バレエ『シンデレラ』が上演されます。