悩める劇場支配人 @ 新国立劇場オペラ研修所修了公演 | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

新国立劇場オペラ研修所修了公演『悩める劇場支配人』(日本初演)を観てきました。


2021年3月5日(金)18時30分開演 新国立劇場中劇場

オペラ「悩める劇場支配人」L'impresario in Angustie

ドメニコ・チマローザ Domenico Cimarosa


予定上演時間: 約1時間45分(休憩なし) 全1幕(11景)

イタリア語上演/字幕付

【作曲】ドメニコ・チマローザ Domenico Cimarosa 【台本】ジュゼッペ・マリア・ディオダーティ Giuseppe Maria Diodati


【指揮】辻博之 【演出・演技指導】久恒秀典

【装置】黒沢みち 【照明】稲葉直人(ASG) 【衣裳コーディネーター】増田恵美(モマ・ワークショップ) 【舞台監督】穂積千寿

【管弦楽】新国立アカデミーアンサンブル 【チェンバロ】大藤玲子

【オペラ研修所長】永井和子

【主催】文化庁、新国立劇場

 

【出演】新国立劇場オペラ研修所 第21期生、第22期生、第23期生

【フィオルディスピーナ】井口侑奏 【メルリーナ】和田悠花 【ドラルバ】杉山沙織

 

【ドン・ペリツォニオ】仲田尋一 【ドン・クリソーボロ】井上大聞 【ジェリンド】増田貴寛 【ストラビーニオ】森翔梧


【ストーリー】(新国立劇場ウェブサイトより)

劇場支配人クリソーボロは、新作上演のために招いた3人のプリマ・ドンナからの理不尽な要求に日夜悩まされています。リハーサルが始まっても、歌手は遅刻、内容は支離滅裂で、収拾がつきません。困り果てた支配人は詩人の台本作家、ペリツォニオに助言を依頼しますが、返ってきた答えは...。ついに彼は劇場を捨てて逃げだしていまいますが、そこに大どんでん返しが...。

 

東京の緊急事態宣言は3月21日(日)まで2週間延長されることになりましたが、50%に達していないため、Z席を含めた当日券が出た。中劇場は舞台に近く、見切れることはないうえに、今回のZ席は1階後方(18列目以降)の上手側・下手側。Z席でも全く問題ないのでZ席を購入。1,650円爆笑開演10分前に入口付近で大声で叫んで警備員に取り押さえられている輩がいた。「もう始まっちゃうよ!どうしてくれる!」と何度も。チケットを忘れたのかな?4,400円(Z席1,650円)と安いのだから、もし忘れたのであれば自分のミスを潔く認めて買い直せばいいと思うけど…いい大人が迷惑をかけてはいけませんな。警備員やスタッフさん、ご苦労さまですシラー

研修生14名を2組に分けて7人ずつが出演。合唱なし。これは1786年秋の初演で、モーツァルトの『劇場支配人』も同じ年の2月作曲・初演されたので、何らかの影響があったのかも。研修所長の永井和子さんの挨拶文によると日本初演らしい。

2019年7月の試演会『イオランタ 』で聴いた井口さん、井上さん、増田さん、仲田さんが出演。素晴らしいイオランタを聴かせてくれた井口侑奏(ゆかな)さんは今回も素晴らしい。和田さん、杉山さんの女声3人が特に印象に残りました。男声4人もコミカルな役所を演じていたし、7人それぞれに歌が割り当てられていて、それぞれが見せ場となるようなソロや二重唱、六重唱もある作品。研修所修了公演にまさにぴったりの本作品をよく見つけてきたなと感心しました。序曲はモーツァルトっぽい…けど、モーツァルトには及ばない。ウキウキワクワク感が…やはりその差が大きいのかな。ま、比べる相手が超一流だからね…でもチェンバロを含めた音楽、演奏は十分楽しめた。ストーリーは、ウェブサイトには「大どんでん返しが…」とあったので最後の最後で期待したものの、もうひとひねりがなく終了びっくりあ、それが大どんでん返しなんかい…えー疲れが溜まってる金曜日の夜に、休憩なしの1幕105分の公演はさすがにしんどかったなぁショック

今日と明日のあと2公演あります。Z席はないようですが、チケットは安いのでどうぞグッ