職場の健康診断 | これって闘病!?

これって闘病!?

子宮頸癌Ⅰb2でした


9月に入り、めっきり秋らしくなってきた今日この頃。
両手を伸ばし、うーんと伸びをして、深くため息をつきながら空を仰ぐ。

ついこの前までは、山間の低い位置にモコモコと重なり合っていた大きな雲。
それがここ最近は、もっともっと遠く空の高いところにある。雲を見ると青空が透けていて、どこか頼りなく感じて少しだけ淋しくなった。

視界を遮るようにトンボが飛んできた。
あっちにもいる。低空飛行して、地面の20㎝上で止まったと思ったら、しばらくの間ホバリングしていた。

あ、こっちにもトンボ。
そこにも。
…大量発生なの?というくらいたくさん飛んでいた。コワイ。

視線を下に向けると、コスモスに群がるのはモンシロチョウ。
あっちの野菊には、モフモフした熊蜂とモンシロチョウが争うこともなく、適度な距離感で花びらにとまっている。

ひらひら横切る黒い羽根。トンボかと思ったらクロアゲハ蝶。

一瞬、春なのか秋なのか混乱し、本気で戸惑った。
そんな自分にますますビビる。
そんな初秋。



◆◇

ハイ。以下、無駄に長文です。どうでもいい出来事をダラダラ書いているだけです。


会社の健康診断がありました。
血液検査に尿検査。胸部レントゲンに心電図。

尿検査といえば、前回の苦い思い出がよみがえりました。
中間尿(出始めの尿は取らず、中間の尿をとること)を取らねばならぬ、と意気込んで初尿を出し、いったん休止。続きはWEBで!じゃなくて、いざ検尿カップへ!と意気込んだら、ほんの数滴だけカップイン。
初尿どころか全尿を出しちゃったのねー!
ああ、下半身のコントロールもままならないほど衰えてしまったのかと肩を落とした切なき春。
これも後遺症の排尿障害ゆえなのかしら。

という数か月前の経験を活かし、今回は頑張りました。
何事も、マイナスからプラスに転じれば結果オーライなわけです。

事前に水分摂取はバッチリ。たくさん膀胱に溜め込んでおけば、うっかり初尿をたくさん出しても残尿がとどまっているでありましょう。
尿意が鈍いゆえ、膀胱に溜め込みすぎると残尿が多くなり膀胱炎になりやすいと、嫌というほど指導されたけれども。
ここは逆転の発想、排尿障害であることを利用してやるわよーという試み(よいこはマネしちゃいけません)。

そしていざゆかん。レッツGOトイレット。

もうほんと、ここ最近で一番、肛門括約筋と骨盤底筋を駆使したんじゃないかというくらい、小刻みに初尿(らしき量)をコントロールしました。
そんな自分の姿は生まれたての小鹿ちゃんのようにプルプルしていたと思います。
おまけに太もも真ん中あたりまでおろした弾性ストッキングが、検尿カップを持つ私の右手の行く手を阻むのです。
膝を閉じようと働くストッキングの内向きの力。「アンタ、日ごろからガニ股なんだから、膝はちゃんと閉じなさいよー」ってストッキングが言ってる。
そして、それに負けじと開脚しようとする反抗期の中学生のような意地っ張りな私の脚。「がんばれ、オレ」。
なおかつ、その隙間に入り込もうとする右手オンザ・検尿カップという状況に、脳裏に浮かんだのは高校受験で出たフレミングの法則の覚え方の手(ぜんぜん違う)。
そして気づいた。前からじゃなく後ろからカップを添えたらいいのね…と。

そうこうして、音姫(排尿音を消すゴーっという音を出すセンサー)の助けを2度も借りてしまうほど時間を要してしまったのが、少しばかり敗北感(なんの勝負だ)。
次回は音姫1回分で終わらせたい。


お次は気を取り直してレントゲン。
すぐに撮影できるようブラトップ着用、洋服はボタン無しで準備バッチリ。着替えは必要ありませーん。そのまま撮影できまーす。
さあ、いざゆかん。レントゲン室へGO!

レントゲン1枚撮影後、技師さんが画像確認。「金具ついてますねー」
オーマイガー!タンクトップタイプじゃない、肩紐に金具付きのブラトップを着てきてしまったー!
結局ブラトップは脱ぐはめになり、検査着に着替えて再度撮影。イケメン技師さん、すいません。


やれやれ、最後は心電図(このへんでやや疲労感)。
「胸を出して、そこにあるバスタオルをかけて横になっていてくださーい」と、明るい女性技師さんが言うので、ほいほいと上半身の着衣をたくし上げスタンバイ。
「では検査しますねー。ちょっと冷たいですよー」と、チョンチョンチョンと何か冷たいものを塗られて吸盤を胸に付けられます。くすぐったい。
両手首にクリップみたいなのをはめられます。
そして流れ作業のごとく、私のズボンの裾を捲った技師さん「あっ」と一言。
もちろん私も「あっ」とシンクロ。

両足首にもクリップを付けるんだったのに、ストッキングを脱ぐの忘れていた!
慌てて脱ぎながら、焦る私。
「すいません!これで!どうぞ!お願いします!」
「いえいえ~。いいですか?じゃあ始めますね」と、にこやかに微笑まれ、初めから吸盤を付けなおし、無事に心電図検査が終了。
若干、心拍数が早かったのは致し方ありません。

「じゃあ、身支度整えてよろしいですよー」の声に促され、上半身を起こす私。
そして足元を見た。ストッキングを足首までしか脱いでいなかったので、裏返ったストッキングがぷらーーーんと、のれんのように垂れている。
その光景は、さながら干からびたダイオウイカのよう(イメージ)。
もしくは足首から先がベージュ色した人魚姫。
このシュールな光景に対して何事もないかのように微笑んでいた技師さん、あなたプロだ。
それに比べて私、慌てすぎ。

ストッキングを穿きなおしながら「うぬぬ。おぬし(ストッキング)もワルよのう…」と心の中で呟きつつ、今回の失態を肝に銘じ、次回に生かそうと誓ったのでした。

何度となく経験した諸々の検査なのに、いやはや学習能力が欠如しているのでしょうか。
次回はこの記事を読み返し、リベンジしようと誓います。
(書いたことすら忘れそうだが)



では、最後まで読んでくださった優しいあなた、お付き合いありがとうー。


20170913_165505328.jpg
とある日。さっきまでどしゃ降りの雨雲。その隙間から日暮れの太陽。
雨上がり夕刻の、ちょっとひんやりした空気が秋の訪れを感じさせました。