こんにちは
最近、絹ごし豆腐から
焼き豆腐メンタルになった
看護師の幸子です
私は今年で3年目の看護師です
紆余曲折ありましたが、
こうして3年目を迎えることができました
私は今は消化器内科看護師
1年から2年目の途中まで
感染病棟勤務で主にコロナ患者を
見ていたので呼吸器も得意分野です
私が入職前に勉強してた方が
よかったなと思ったことをお伝えします
勉強していた方が良かったこと①意識レベル評価
入職したら、評価としてJCSとGCSを
使います
本当にこんなの使うの？と学生の頃は
思ってましたが、めちゃくちゃ使います
毎日記録に書いてますね
ブックガイドカードとしてポケットに
しまっておくのもいいんですけど、
私の場合は感染病棟で
毎日フルPPEを着ていたので
見れなかった
意識レベル評価はめちゃくちゃ大事なので、
事前に勉強していた方がいいです
先輩や医者に報告する時、
状況説明し易いですからね
JCSの簡単な覚え方JCSクリア→清明→目がパチクリ
目がパチクリJCSⅠケタ→開眼してるけど
意識がハッキリしない
→
ぼーっとしてる
ぼーっとしてるJCSⅡケタ→閉眼してるけど、
声をかけたり軽く肩を触ると目が開く
→意識もうろう。受け答えできる。すぐ目を閉じる。JCSⅢケタ→痛み刺激で開眼するor何しても起きない
→なにしても目が開きません。受け答えできない。
なにしても目が開きません。受け答えできない。目で判断すればすぐ覚えられますよ
②専門分野の解剖生理をおさらいする
もう部署が決まっている人がいるなら、
解剖生理の勉強おさらいがいいです
なぜ、疾患ではなく解剖生理かというと
解剖生理から疾患予測ができるからです
働くとなんだこれ？という疾患に
出会う頻度も多いです
その時に疾患の解剖生理を知っていたら、
病気の理解だけではなく、
薬の理解も早くなります
薬の解剖生理の理解
例)腹膜播種あり。腸閉塞の患者
嘔気・嘔吐によくプリンペランという
薬剤が使われます
このプリンペランは消化管の動きを
活発にして嘔吐・嘔気を抑える薬
でも、腸閉塞の患者に使うと逆効果
ただでさて腸が動かないのに
無理やり動かそうとするので患者さんは
とっても苦しい
腸蠕動が亢進して腸管内圧が上昇したり、
消化管穿孔のリスクになります
指示で上がってても使ったら逆効果なものも
あります
その時は医師に相談して薬剤変更
またはSTチューブ挿入の運びになります
プリンペランからどんな薬剤に変わるの
？
？と、疑問に思われる方もいると思いますが、
うちの病院ではオクトレオチドという
微量シリンジの皮下注射に
代わることが多いです
オクトレオチドとは、
消化管分泌や蠕動運動を抑えて消化管閉塞に
伴う消化器症状の改善に使用されます
なので同じ嘔吐・嘔気を抑える薬剤でも
逆の効果があるんです
これは解剖生理を理解してたら
なんとなく分かりますよね
Ｑ．嘔吐物が緑になっていた。
→これは胆汁が逆流しているんです
腸閉塞患者によく見られます
嘔吐物が茶色→緑に変化
閉塞が進行していると考えるといいです
こんな感じで疾患だと疾患だけの
症状把握になりますが、
疾患は進行していく人もいるので、
悪化している or 改善している
この評価をするのにも解剖生理の理解は
必須です
私の同期は勉強しないくせに
うんちくばかりペラペラ話す人で、
嘔吐に緑が混じっているところを見て
「がん細胞が出た」と言っていました
皆さんは、知識のないなんちゃって看護師には
ならないで下さいね
おっと、ブラック幸子が降臨して
しまいました
簡単な呼吸音の覚え方笛声音→気管が狭くなっている。
なのでヒューヒューという音がする。
主に喘息患者で聴かれる。
→医師に報告。安楽な体位調整。
処方された気管支拡張薬があれば
吸入してもらう。
水泡音→水様の痰が貯留
水様なのでブクブクという音がする。
主に肺炎、心不全で聴かれる。
→水様で痰は動きやすいので
ドレナージして吸引。
心不全の場合は肺うっ血で
呼吸困難感を訴えられているので、
肺に送られる血流量を下げるため、ベッドを
ギャッチアップor起座位をして
安楽な体位をとらせるのがベスト。
いびき音→粘稠度高いの痰が貯留
粘稠度が高いのでゴゴゴゴ…グーグーと
いう音がする。
主に肺癌や肺炎で聴かれる。
→痰が硬いのでドレナージ無意味。
ネブライザーして痰を柔らかくする。
ネブライザー後に痰がある程度柔らかく
なったらドレナージしてもいいけど、
やはり痰は動きにくい。
捻髪音→肺胞が硬くなっているのに
無理やり肺を膨らませようとしている音
なのでパリパリという音がする。
主に間質性肺炎で聴かれる。
→医師に報告。安楽な体位調整
無音→肺が膨らんでいない。
なので無音。
主に気胸や無気肺で聴かれる。
→医師に報告。安楽な体位調整。
ストライダー→咽頭、喉頭、咽頭が閉塞している。
なので、息を吸い込む時にあえぐような音がする。
ゴーゴー、ヒューヒュー。
笛声音と間違えやすいのですが、
吸気のみ聞かれる。上気道の閉塞なので
上気道が音が大きく、胸部が小さいのが特徴。
主に胸郭外気道の閉塞、
アナフィラキシーで聴かれる。
→緊急なので医師に報告し
気管挿管する場合が多い。
ストライダーは、私はまだ見たことも
聴いたこともありません
呼吸音の違いだけで、その人の肺の
状態が分かり、すぐに報告や治療に
移行できるので覚えておいて損はなしです
Ｑ．ドレナージはどちらを向けばいいの？
？という疑問があると思います
胸部に手を当ててゴロゴロ(ラトリング)
しているところが
痰が貯留しているところ
痰を気管に移動するため側臥位にさせる
ラトリング側を上にすると気管まで痰が
移動するのでその後吸引でok
私のうんちく大好き同期は
未だに呼吸音の聴き分けができません
いびき音のことをストライダーと
言っておりました
ストライダーなんて聴いたら
緊急事態ではないですか
でも、その同期はのほほんと次の患者の
検温に回っておりました
新人看護師の皆さんは、
再度言いますが、
なんちゃって看護師にならないよう
気をつけて下さいね
おや、ブラック幸子が再臨しました笑
笑③バイタルの異常値を把握する
これは基礎中の基礎
私が新人の頃、血圧の低い高いの
判断がつかず先輩にめちゃくちゃ
怒られました
体温
高い→炎症、感染症
原因を探り治療。
低い→甲状腺・下垂体・副腎機能低下症
布団で保温。低体温が続くようなら医師報告
脈
→熱や痛みでも上昇します。
その所見がない場合は心臓に問題あり。
心不全の場合は、
呼吸困難感ある、浮腫がある、
尿量が減っているかを観察。
その他、あるかもしれませんが
循環器は得意ではないので、
深くは語れずすみません
死期が近い→体の防衛反応から
脈拍が上昇し、徐々に下降する。
血圧
高血圧140/90以上
低血圧100/60以下
私はこの値が曖昧だったのでめちゃくちゃ
怒られました
内服飲んでない血圧が高い→薬検討依頼
内服飲んでるけど血圧が高い→薬変更依頼
血圧高い人は、大体既往に
心筋梗塞、脳梗塞、脳出血を持っている人が
多いので症状を観察する
癖をつけて下さいね
高血圧ばかり目を配るのではなく、
低血圧にも十分に目を配れるように
なって下さいね
70以下→呼吸器官や脳の動きに
異常が出てくる。
60以下→自発呼吸が困難。
尿もでなくなり危篤状態。
呼吸
→12〜20回/分
頻呼吸→急変の前兆
この前、バイタルサインの講習を
受けたのですが、
呼吸回数が上昇した6〜8時間後に
発熱、急変が起きるそうです
私の経験でも呼吸回数増加で
急変した人は何人も見てきたので
講習を受けて納得しました
死期が近い方も生命維持のため
呼吸回数が上がります。
呼吸回数が10回/分以下
→亡くなる前
→医療用麻薬の過剰投与
医療用麻薬の副作用として
呼吸抑制、傾眠、嘔吐・嘔気・便秘
があります。
本人にとって医療用麻薬が多い場合、
呼吸抑制が結構な割合で起きます
緊急案件なので医師に報告して拮抗薬を
投与する又は医療用麻薬の
減量依頼して下さいね
SpO2
→95〜100%
低下している場合、抹消冷感がある場合が
あるのでホットタオルなどで温めると
測れたりします
パルスオキシメーターでSpO2が測れないから、
この人は手が冷たいんだ！
あれ、でも手は冷たくないぞ？？
循環不全で測れない方もいます
血圧測ってみて下さい。大体低いです。
パルスオキシメーターは血流が十分にないと
測ることができません
いつも測れるのに
パルスオキシメーターで測れないのは
状態が悪化しているサイン
もしかしたらこの人なんか怪しいかも…
という目で観察して下さいね
酸素投与でSpO2 100%
→酸素量を下げる又はOFF
酸素投与は毒にもなります
SpO2 100%のまま酸素投与を
続けるとCO2ナルコーシスや肺障害を
起こします
なので、酸素投与中のSpO2の値は
必ず確認して下さいね
これに気づけたら
出来る新人扱いされるかも
採血などの手技などは働いてから
覚えれば大丈夫です
短いバケーションですが、
この期間に少しでも勉強したかしなかったで
働いてからの看護師ライフが
変化していくと思います
みなさん、くれぐれも
免許だけ持っている
なんちゃって看護師には
ならないで下さいね
よい看護師ライフが
送れたらいいですね
幸子でした
完