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書き置き
中学生の頃かな
私の母が残した書き置きを
思い出しました
大正生まれの母は
98歳で亡くなりました
私も60歳に届こうとしている
母は小学校低学年を半年ぐらいしか
通わなかったそうです
だからあまり文字も書けませんでした
だから私たち子供には
高校までは必ず通わせると言ってました
でも母は計算とか裁縫はとてもうまかったですね
昔の足踏みミシンもとてもうまかったですね
老眼もあって針を通すのは私の役目でしたね(笑)
朝早くからパイン工場の送迎バスで通って
遅くまで働いていました
私は末っ子でしたので
帰りはいつも送迎バスを待ってました
帰ったら母は子供たちの服の洗濯して
寝るの夜中に寝て
早朝に仕事にいく
いつだったか忘れましたが
母が残したメモと何か入っている袋がありました
「今日は用事で遅くなるから
パンとコロッケ食べてね」
私はこの書き置きを見て
涙がでました
下手な字で母が書いた文字を見て
泣けました
母の愛のいっぱいの文字でした
実際に書かれた字は
こうです
「きょうはようしで、おそくなるから
はんところけたへてね」
すべてひらがなで
パンははん、コロッケの小さい”つ”はない
へにもべになってない
濁音を知らなかったのですね
学校でそこまで教わってなかったからですね
私は学校に行けるだけで感謝できるようになりました
本当にうれしかった
母が一生懸命に書いた書き置き
感謝でいっぱいになりました
今思い出しても
目頭が熱くなります
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました