母方の祖父が熊本にいます
2年前から体調を崩して
入退院を繰り返してたけど
先週、病院の方から連絡があり
1週間持つかどうか…と。
母は急いで熊本に行ったけど
仕事の関係もあり日帰り
でもまた病院から連絡があり
仕事場にも頭を下げて1週間
休ませてもらうことにして
熊本に泊まり込みで行きました
ずっとICUにいたので面会時間も
限られていたけど
もう先は長くないだろうとのことで
ICUの中にある個室に移され
24時間付き添うことができました
毎日毎日母とラインをしては
祖父の状態を聞いては泣きじゃくり
電話が鳴るのがすごく怖かった
先週の土曜日に父と子供達と
熊本に行ってきました
まだ意識はあるものの
苦しいばかりで見ていられなかった
もう、会うのは最後だ…
いっぱい伝えたいことはある
いっぱいお礼も言いたい
でも祖父も呼吸をするだけでも
いっぱいいっぱい…
ただ『ありがとう。ありがとう。』
これしか言えなかった
閉じていた目がパッと開いて
絞り出した声で返事をしてくれた
『ひ孫もおるよ!』と子供達の
顔も見せることができた
次男が『ぷわぁ!』と叫んだら
祖父はビックリしたのか
目をまん丸に開いてました
そのあとはまた目を閉じたまんま
泊まるところも無いし
子供達もいるので
別れを告げて大分へ帰ってきました
母からのラインも胸が苦しくなる
内容ばかりで毎日毎日泣きながら
家事をしたりボケ~っとしてたら
長男が顔をのぞきこんでは
『どうして涙が流れるの?』と
心配そうな顔をしていて
申し訳ない気持ちでいっぱいに…
母は長女で、妹は10歳という若さで
この世を去りました
母の母(私の祖母)も
母が18歳の時にこの世を去りました
私はもちろんあったことはないけど
祖父は本当に心から愛していたようで
ノロケ話をたくさん聞いてきました
祖父はわりと最後の最後まで
意識があり、うわ言を言いながらも
たまに会話ができたようで
母はいっぱい話をしたそうです
県外に住んでるので親の死に目には
あえない覚悟はしていたけど
最後の最後に父親との時間を
たーっぷり過ごせた事は嬉しかったそう
身内も入れ替わり立ち替わり
面会に来て、祖父はひとりぼっちに
なることはなかった
こんな時だからなのか
初めて聞くような過去の話が
飛び交ったらしく
皆で笑ったとのこと
母も
『18歳で熊本を1人で飛び出たけど
今は孫も2人おる。皆で仲良く
楽しく幸せに暮らしとる。』
としっかり伝えたそう
祖父も
『⚫︎⚫︎の所に行く。苦しか。
はよ殺してくれ。』
とばかり言っていたようなので
母もすごく辛かっただろうな
4月22日の夕方…
母から電話があり
『今ね、天国に行ったから…』と
また1人で泣きました
声をあげて泣きました
何をするにも涙が止まらず
子供達の相手をして笑ってる
つもりでいたけど涙は
次々とあふれ出てきました
もう、熊本に行っても祖父はいない
熊本に向かう道とか景色とか
今まではワクワクして見ていたのに
もう今はつらいだけ
大好きな熊本弁もつらい
祖父のゴテゴテの熊本弁が
本当に本当に好きだった
熊本に住んでた頃の思い出も
今は全てが悲しく感じる
私の中で祖父はスーパーマンだった
定年すぎても自営の会社はたたまず
わりと最近まで頑張ってた
いつ寝てんの?
自分の歳わかってる?
っていつも思ってた
もっと会いに行ってれば良かった
もっと電話とかすればよかった
今更遅い
でも後悔だらけ
去年会いに行った時
嬉しそうに子供達を抱いて
ニコニコしてた
何でも破壊する次男に
『男ん子は、こんくらいなからんと
つまらん!壊せ壊せ!』
と言って見つめてた
ねぇ、じいちゃん
私少しは孝行できた?
今日の早朝に熊本に行って
祖父と最期のお別れをします
5時間後には出発です
祖父が最後に笑ったのは
ナースさんと母と3人の時に
ナースさんが
『娘さん、顔がたいぎゃな
似とんなはる』
と言ったそうです
確かに祖父と母は
ビックリするぐらいソックリ
祖父は
『見苦しかとこが似とんもん。
母親は美しかったばってん』
と言い、皆で笑ったんだと。
最後の最後まで
ノロケて笑ったと聞いて
なんか嬉しかった
ずーっと愛していた祖母と
やっと会えるんだね
祖母は若いまま?
母の妹も10歳のまま?
ずーっと空から見ててくれて
いただろうから色々と
知ってるとは思うけど
じいちゃんから色々な話を
たーっくさん聞いて
また空から見守っててね
何十年後かわからないけど
また会いましょう
今はまだ、こっちの世界で
やるべきことが多いので
そちらにはいけません
万が一いきそうになっても
追い返して下さいな
また一緒に歌おうね
祖父と母と飲みに行った時
昔の思い出話をしてから
千の風になって…を
母と祖父が一緒に歌いました
今でも歌声は覚えてるし
一生忘れない
この歌の歌詞
とても好きです
秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
夜は星になって あなたを見守る
【千の風になって/秋川雅史】一部引用
今までは熊本と大分の距離だったけど
これからはもっと近くに
いてくれる気がします
何かを見て優しい気持ちになった時は
祖母や祖父が近くにいるんだろうな
先週会ったばかりなのに
今日にはお別れをして
次に会えるのは数十年後…
じいちゃん本当にありがとう
お疲れ様でした
ずっとずっとずーっと大好きだよ
本当にありがとう