1936年、ヒトラーはいよいよドイツ民族の領土獲得のための第1歩を
踏み出しました。その手始めはフランスとの国境にある
ラインラントへの進駐でした。ラインラントはドイツの敗戦後
非武装地帯と決められた地域です。
3月、機関銃などわずかな装備のドイツ軍によって、ラインラントを
占領するよう命令します。これは、ヒトラーにとって大きな賭けでした。
「ラインラント進駐後の48時間は自分の一生で最も神経を痛めた
時間であった。フランスがラインラントに兵を進めれば、我々は尻尾を
巻いて撤退しなくてはならなかった。我が方の手中にあった軍事資源は、
ごく控えめな抵抗をするにも全く不十分であった。私は平然としているふりを
しなくてはならなかった。我々を救ったのは梃子でも動かない頑張りであった。」
~ヒトラーの談話より~
このとき、国内に問題を抱えたフランスには、国際問題に力を注ぐ余裕は無く、
進駐は、既成事実として国際的に承認されることとなりました。

