書籍に、安易に写真やイラストは使えない理由 | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

出版業界33年。
営業(広告、書店、取次)から編集に至るまで、まるっと制覇!
出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
元宝塚花組トップスター柚香光さんと上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です。

 

「出版する」ということは、

何冊目であっても嬉しいものですよね。

 

まして、はじめての本

となると

 

ああしたい、こうしたいと

夢が広がります。

 

「写真は入れられないですか?」

「イラストを入れたいです」

 

というご要望はよく受けます。

 

ただ、安易に「喜んで!」と

承諾できない理由があるのです。

1つは、製作費コスト

 

オールカラーにすると

1Cの場合と比べると

印刷コストは跳ね上がります!

 

イラストだって

描いていただくわけですから

イラスト費用がかかります。

 

ですので、どこまでコストを

かけられるかによっても

変わってきます。

もう1つの理由に

 

写真やイラストを使うと

本、全体のイメージが決まってしまうということ。

 

もちろん、

それによって

読者が明確になってよいのですが、

 

間違ってしまうと、

あれ、ずいぶん乙女っぽい本に

なってしまったなあとか、

 

写真が満載、これってガイド本?

 

などなど、

本来の趣旨とは違う方向に

固まってしまうというわけです。

 

ですので、たとえば

知り合いにイラストレーターがいるので

自分の本に使って欲しいなど

言われても、

 

イラストレーターさんの

テイストが

本の内容と合致していないと

使用できないこともあるのです。

視覚は、

一瞬にしてイメージを固めます。

 

ピンクならば女性向け

青や紺ならば、ビジネス書で

男女ともに読める

 

など、色だって

イメージを決定づけます。

 

イラストを入れるならば

どんなテイストにしたら

求めている読者に届きやすいのかなど、

 

イラスト1つでも

変わってきます。

 

イラストを入れてくれないから

この出版社は意地悪だ

 

ということは絶対にありません。

 

イラストではなく、

図や表を入れた方が

より、ビジネス書っぽくなるから

という判断もあるのです。

 

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