文章で感動させるコツは、短く書くか、客観的に書くか | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

出版業界33年。
営業(広告、書店、取次)から編集に至るまで、まるっと制覇!
出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
元宝塚花組トップスター柚香光さんと上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です

 

どんな人の人生も

山あり、谷あり。

 

明るく楽しそうに生きている人だって

裏では過酷な日々を

生きてきていたり、

病を抱えていたり。

 

そんな誰かの人生を

文章にまとめるとき、

 

どうしたって

「感動的」に仕上げたくなるもの。

 

でも、

残念ながら

 

感動させようと書き出すと、

 

文章は長くなるし

自分に酔ったものになりがち。

そうすると

 

人は「感動」する前に

「飽きてくる」んです。

 

飽きてくると、

どんな過酷な人生も

どんな特殊な人生であっても

 

「へー」で流れてしまいます。

 

それどころか

最後まで読まれないのです。

 

先日、送られてきた

ある方のプロフィールがまさにそれでした。

 

最初の数行は読みましたが

途中から、

 

「わかったよ、もうわかったから

勘弁してくれ」と思ったかも(笑)

 

これは文章に限ったことではなく、

 

実際に話すときも

同じかもしれません。

 

会社近くの中華屋さんでのこと。

 

60代~70代の

男女のグループ10人くらい。

 

一人の女性が、

 

自分は病を抱えていて、

人生も過酷で、

それでもつらい思いをしてきた。

だから同じような

境遇の人を支えたいのだと

 

熱く語っています。

 

他人の私でも

 

「話が長いなあ」と思ったかも。

 

同席していた人たちは

みんな困り顔。

 

ようは、

スポンサーになってくれ、

この取り組みにお金を出してくれ

ということらしいけど。。


「〇〇さんはお金持ちだから

〇〇さんに言ったらいいよ」

 

と、そこにいない人の名前を出して

 

「そうだ、それがいい」

 

と早く終わらせそうとしていました。

話し方の問題かもしれませんが、

 

そもそもが

長いし

感動させよう

共感させようと必死で

 

聞いている方は飽きてくるんです。

 

どんないい話だって

どんな感動話だって

 

長いと飽きる。

同じだと飽きる。

 

淡々と、簡潔に語った方が、

淡々と、簡潔に書いた方が

 

 

感動する場合の方が多いのです。

 

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