編集長の富田志乃です。
セミナーなどで
時々耳にする
「すでに出版は半分以上決まっている」
という言葉。
よくよく聞くと、
何かの著者イベントで
出版社の人から声がかかったから
「出版が決定した」というケースや
友人が初著書を出すことになり、
今度は〇〇さんの番だからその出版社を
紹介するねと言ってくれているので、
「出版が決定している」というケースなどなど。
しかし編集者が
あくまでも「話しを聞きます」というだけであり、
出版が決まったわけではありませんし、
下記においては、
新人の著者からお友達を紹介されて
「はい、是非出版します！」とはなりません。
かなりの高い確率で・・。
実績がある著者から
知り合いを紹介したいのだけど・・・
という場合であれば、
著者の顔を立てる意味でお会いすることも
ありますが、
その際は
「お話を聞くだけです、期待をされないように、
そこはご了承ください」
と、予めお伝えしています。
たしかに、
出版が決まると
「いいわね」
「どうやって決まったの？」
「出版社紹介して」
などと言われることが増えるようです。
そこでつい
「紹介するよ！」と安易に言ってしまうのでしょうが、
言われた方は
期待しちゃいますよね。
でも、紹介なんて、なかなか
できるものではなくて、
その結果、
「紹介してくれなかった」
「あの人、自分さえ良ければいい人」
「本を出したからって威張っている」
などと陰口を言って、
不仲になった・・・なんてケースも
実は少なくはないのです。
友人同士、
編集者がらみ。
ときどきトラブルを耳にします。
期待する方も悪いし、
期待させた方も悪い。
私の場合も、
本を出したい人にとって、
編集長という肩書の
私と仲良くなれば・・・なんて
思う人もいるかもしれません。
だからこそ、
期待をさせるような言い方は
してはいけないと
常に思っています。
出版に抜け道はありません。
結局、地道に努力をする以外ありません。
誰でも本は出せます。
でも、簡単ではありません。
だからこそ、
紙の本を出すことで
自分の価値があがるのです。
それを
知る人が多いからこそ、
空前の
出版ブームなのです。
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