KKロングセラーズ
編集長の富田志乃です。
昨年からいろいろなところで、
「本づくり」について
お話させていただいております。
またたくさんの方から
「出版」のご相談を受けますが、
アドバイスさせていただく中で
「柔軟な人」の方が
出版が決まりやすいなと感じます。
商業出版に関しては、
誰かの困ったを解決するもの。
自分の思いを貫くものではありません。
それなのに、
何度お伝えしても、
何回企画書を添削しても
結局、ぐるっとまわって
「自分の思い」に着地して
しまう人は、
どんどん出版が遠のいていることに、
気づいて欲しいなと思うのです。
何度も書きますが、
「書きたいこと」が
本になるとは限りません。
またはせっかく
よいメソッド(方法論)を
持っているのに、
そこには目を向けない人も多く、
自分の実績とはかけ離れた読者層に
向けようとしたり、
とにかく「もったいない」のです。
おそらくは、真面目な方なのです。
「こうあるべきだ」が強いのかもしれません。
使命感が強いという印象も受けます。
でも、
本来届くべき相手に届かないと
その使命感は空回りするだけです。
同じアドバイスをしても、
「なぜですか」
「どうしてですか」
「そうじゃありません」
と、否定的な言い方をされる方と、
「そうかもしれないな」
「まずはやってみよう」
「違う切り口もあったか」と
柔らかく、ポジティブに
受け止める方といます。
前者は
「言ってもわかってもらえない」
と、積極的なアドバイスはもらえなくなります。
それこそ、もったいないのです。
本づくりに限ったことではありませんが、
「柔軟さ」は、生きる上でも
とても大切なスキルです。
年齢が上がるにつれ、
これは私自身にも言えることですが、
ついついこの「柔軟さ」を忘れてしまいがち。
貫くことと、
頑固さは違います。
自分がないことと、
柔軟さも違います。
いくつになっても、
柔軟さとしなやかさは
持っていたいものです。

