SU-METALが背負い、背負わせた 大きなもの | ももクロ→エビ中→東北産の魅力

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少し前に、SU-METALについて書いて欲しいといったコメントをいただきました。

実は、申し訳ないことに、当ブログで、継続して一番アクセスが多いのは、BABYMETAL関係の記事なんです。

 

ライブも行っていないのに、それでも、今さら書いてみたくなりました。

 

 

BABYMETALが12/2-3に広島グリーンアリーナで行なった「LEGEND - S - 洗礼の儀 -」は、

ほぼ「THE ONE」のメンバー限定で行なわれ、入場のためには、着用が義務付けられた3種の神器代も含めて、2万円が必要でした。

 

このライブが、本当にとんでもないライブになったことは、メイトさん達の報告で知っています。

 

YUIが直前で参加できなくなり、メイトも含めて全員が特別な気持で参加したことが、大きな理由でしょう。

二日目には、MOAが開眼し、SU-は新しい唱法を聴かせるなど、大きく成長した姿を見せたようです。

 

でも、今回は、そういう話ではありません。

紙芝居の内容、つまり、ライブのコンセプトを知って、

このライブが、BABYMETALにとって、極めて大きな意味を持つものだったことも分かりました。

* 参照 12

 

 

今回のライブは、SU-の二十歳の聖誕祭である凱旋ライブを、

彼女とBABYMETAL、そしてTHE ONEを、まったく新しいレベルへと進化させる儀式として行なったものでした。

 

かつて、ももクロが「Z伝説」をリリースした時、震災後の人々を勇気づけるという大きな使命を背負い、

それを、ライブで果たし続けました。
SU-はもっと大きなものを背負ったようです。

 

今回の紙芝居では、初めてSU-自身が語り、

彼女が救世主として、人々の心に「希望の光」を灯す「女神」になった、

と、はっきりと宣言しました。

 

 

 

15歳の聖誕祭の時は、YUI、MOAを救うために、十字架で死して復活しました。

そして、その後、BABYMETALは、さ学の重音部から、バンドになりました。

 

16歳の聖誕祭の時は、十字架で死して復活した後、マリア像を破壊しました。

この時、SU-は、BABYMETAL流の「メタルの女神」に導かれ、それになることを運命づけられたと、私は思っています。

 

今回の聖誕祭でも、SU-は、死と復活の儀式を行いました。

でも、ここには、大きな大きな飛躍がありました。

紙芝居には、「メタル」の「メ」の字も、「アイドル」の「ア」の字もありません。

 

今回のライブ直前の11/29-30に、広島では、「核」をテーマにした国連の軍縮会議が行われていました。

紙芝居でも、SU-が暗に、しかし明らかに語ったのは、広島原爆に関わるの「闇」であり、「絶望」です。

 

SU-は広島出身ですから、これは、ただのギミックでは済みません。
彼女は、本気で、広島の現実を踏まえて、「希望の光」を照らす「女神」になる覚悟を決め、その使命を背負ったハズです。

今後、彼女は、それにふさわしい活動をしているのか、問われ続けるのですから。

 

BABYMETALを知らない人なら、「は?(笑)」で終わりの話ですが…

 

 

ライブで、SU-は、十字架ではなく、「∧」と「∨」を組合せたエンブレムに磔られて、死にました。

*「∧」は昇天を、「∨」は降臨を象徴しているのでしょう。

もちろん「X」を二つ並べた形でもあり、そのダブルミーニングです。

 

 

そして、メイトがかぶるマスクの第三の目(フォックス・アイ)が光ることによって、黄金の女神として復活しました。

* SU-が救世主として、歌でメイトの心に「希望の光」を灯したことを示しているのでしょう。

 

 

彼女は、出身地の広島で、その歴史を背負い、メタルやアイドルといったジャンルを超えて、

救世の女神になる、という大きな使命を背負いました。

 

どうして二十歳の女性が、そんなものを背負えるのでしょう。

「選ばれし者」の道を歩んできた中元すず香だから、としか答えようがありませんが…

 

それを背負わせた、プロデューサーのKOABの、彼女に対する信頼の大きさにも、クラクラします。

 

「本気」で活動するとは、こういうことでしょう。

 

 

 

でも、それだけではありません。

SU-は、もう一つの重要な、「背負わせる」役目も果たしました。

 

多くのメイトさんの理解とは違うかもしれませんが、

彼女は「洗礼」を施した側であって、「洗礼」を受けたのはメイトだと思います。

 

皆は、SU-の歌に感動した、泣いた、と言っていました。

紙芝居が語るように、メイトは、女神となった彼女から光を灯され、彼女に従う者となる洗礼を受けたのです。

彼らは、これから世界を照らし返さなければいけません。

 

彼らは、「XX(ゴールデン)世代」と表現され、女神に導かれれて世界を一つ(THE ONE)にする使命を手渡させました。

「BAPTISM XX NOTE」と名付けられた、546ページの空白の謎のノート(日記)と共に。

 

洗礼を受けた者は、毎日を、覚悟を持って生きることを求められています。

 

* 「XX」は、SU-の「二十歳」に加えて、「X JAPANのネクスト」、を含意しているのでしょうか?

 

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