森永 誠の釣り日和 -100ページ目

大阪湾にツバス回遊中

連日の30度以上の真夏日が続いています。

気象庁は

高温注意情報を出して、

熱中症への注意を呼びかけています。

特に釣りは海面からの照り返しもあるので、

気をつける必要があります。

熱中症にならないよう、

水分補給はこまめに行いましょうね。


8月に入ると同時に

大阪湾の各波止にお待たせの

ツバスの回遊が見られます。

ツバスとは

ハマチの幼魚のことで

サイズでいうと40㌢未満です。


小アジのノマセ釣りやルアー釣りに

ヒットするツバス、

これから一潮ごとに成長して、

9月後半になると

ハマチと呼べる

40㌢以上になります。


このツバスは

紀伊水道からの潮流に乗って

大阪湾に入ってきます。

このころはまだ赤ちゃんで、

藻に乗って来ることから

”藻ジャコ”とも呼ばれています。

エサの豊富な大阪湾、

たらふくとエサを食べる赤ちゃん、

どんどんと成長して

ツバス→ハマチになるのです。


水温が低下する晩秋ごろになると

大阪湾を離れて

水温の高い紀伊水道へと落ちていくのです。


そういまから晩秋までが

ツバス、ハマチのシーズンです。

いま最も釣れているのが

兵庫県の武庫川尻一文字と須磨海づり公園です。


8月6日の須磨海づり公園、

この日はツバスの」ほかに

1㍍近いシイラも

アタックしてきました。

青物が釣りたい人は

さあ、いますぐに出かけましょう。

楽しいキス釣り

夏の投げ釣りのスターといえば

そうです。「キス」です。

パールピンクの美しいキスは

大きくても30㌢台と

サイズはそう大きくないのですが、

その体に似合わない

爽快な引きが釣り人を魅了するのです。


一般的にキスといっても

「シロギス」「アオギス」「ホシギス」「モトギス」

が確認されています。

私たちがよく狙っているのはシロギスで、

日本記録は魚拓寸37・2㌢です。


30㌢を超えるキスは

「尺ギス」と呼ばれ、

キャスターはこのサイズを釣りたいと、

東奔西走しているのです。

29㌢台は釣っても

30㌢の壁はとても厚くて、

なかなか手にすることはできません。

かくいう私も、

29・8㌢は釣っていますが、

30㌢はまだ仕留めていません。

難しいですね。


森永 誠の釣り日和


森永 誠の釣り日和

キスは鱚と書かれるように

お祝いごとに使われたという説があります。

栄養があっておいしいので、

昔から産後のお母さんに

好んで食させたという話です。


私の考えですが、

キスは美しい魚です。

生まれた子供も美しくなってという、

親心があって、キスを好んで食べたのでは…

なんてね。


そうそう、キスが砂に潜るって話、ご存知ですか。

キスの生息地はきれいな砂底です。

そんな場所で外敵に襲われたら…、

そうです。ここでキスが本領発揮するのです。

頭から勢いよく砂の中に潜り込んで逃げるのです。

生きるために

キスも大変なんですよね。


いまキスが釣れるポイントとしては

大阪府下では

大津川尻、泉佐野一文字、

和歌山県下では

紀ノ川尻、和歌山マリーナシティ釣り公園、

兵庫県下では

淡路島一帯といったところでしょうか。


5本バリの引き釣りで

数釣りを楽しんでくださいね。

日中は暑いので熱中症は気をつけてね。



西宮の半夜釣りは気分爽快

久しぶりに兵庫県西宮を訪れました。

狙いは

半夜のチヌ釣りです。


週刊釣りサンデーの編集部時代

お世話になった

尼エサ西宮店にご協力いただき、

釣り人を数人集めてもらいました。


同店の久保店長とお会いするのも

久しぶりで、

顔を見るなり

「お元気でなにより」と声をかけていただき、

昔話に花が咲きました。


もっともっとお話をしたかったのですが、

釣りの時間が迫っています。

後ろ髪をひかれる思いで

西宮ケーソンに向かいました。


現地に着くと、

助っ人の7人が竿を出していました。

「お願いします」と言葉を交わすと、

「こちらこそ」と笑顔が返ってきます。

気持ちもいい方ばかりです。


さあ、半夜釣りのベストタイムです。

シラサエビ、オキアミのエサから

夜用の青イソメに変えた途端でした。

田中一祥さんが

「46㌢の本命チヌ」を仕留めてくれたのです。

うれしかったですね。


森永 誠の釣り日和

そして鳴尾会の宮澤薫さんが49㌢、

小学6年の山戸大地君も。


風が強い釣りづらい状況の中、

みなさん9時まで粘ってくれました。

お疲れ様でした。感謝しています。


そうそう大地君は

少し前にここで

年無しの50㌢台を釣り上げているそうです。

お父さんや今回の助っ人も

顔負けの実力者だそうで、

いま釣りに夢中だとか…。


森永 誠の釣り日和

大地君、これからも

お父さんと、

そして気のいい仲間たちと

いつまでも釣りを続けてくださいね。

応援していますよ。


最後に

西宮周辺に出かけるときは

尼エサ西宮店(℡0798・23・2303)へどうぞ。

エサからポイントまで、

とても親切ですよ。

いい釣りをしてくださいね。

今年もやります「うきまろファミリーフィシングデー」

昨年に大好評だった

夕刊フジ主催、がまかつ特別協賛の

「うきまろファミリーフィッシングデー」が

今年も9月からスタートします。


この催しは

「釣りを通じて、親子のふれあいを深める1日にしてほしい」

というのがテーマで始まったものです。


昨年は

大阪・南港魚つり園

尼崎市立魚つり公園

神戸市立須磨海づり公園

神戸市立平磯海づり」公園

の4会場で開かれました。


今年は

神戸市立須磨海づり公園(9月25日開催)

神戸市立平磯海づり公園(10月23日開催)

和歌山マリーナシティ海釣り公園(11月6日開催)

の3会場で開催の予定です。


大会案内の記事を昨年書かせていただきました。

今年も3会場をご案内します。


その取材で

須磨海づり公園に一足先に出かけてきました。

日曜日というのにちょっと人出が少なかったですね。

ちょうど高校野球開幕、

おまけに残暑厳しいという天気予報、

これが影響していたのでしょう、きっと…。


ただ、海づり公園では

ファミリーフィッシングの定番である

アジが絶好調で、

あちらこちらから

子供たちの元気な声が聞こえてきました。


当日の詳しいようすは

8月25日発売の夕刊フジで

大会案内と合わせてご紹介します。

お楽しみに。


そうそう

この日はシイラの大物がヒットして大騒ぎでした。

周りの子供たちも集まり、

そのおじさんのやり取りに見入っていました。

タモ入れと同時に一気に走られて

痛恨のバラシでしたが、

その大きなシイラを目にした子供たち、

「わっ、でかい」

「すごい」

「取ってや」

と大興奮でした。

きっと思い出に残る1日になったことでしょう。


やっぱり釣りはいいですね。

みなさんも

子供を誘って出かけて

ファミリーフィッシングを

楽しんでくださいね。


夏も救命具の着用を…




残暑お見舞い申し上げます。

こうも暑くなると

釣りに行くのもおっくうになっていしまいます。

とはいいながらも、

暑さに負けてなるかと

ご同輩はせっせと出かけています。

誰かの真似ではないけれど

「アンタも好きねえ~」なんて…。



いま大阪湾の各波止では

シーズンのマダコが釣れています。

甘くておいしいマダコは大人気で、

休日になると

渡船利用の一文字だけでなく、

地方の護岸も釣り人でいっぱいです。



先日、そのようすを見てきました。

そのとき、ちょっと気になったことがあります。


それは救命具の着用です。

救命具を付けている人が実に少ないのです。

着用しない理由を聞いてみると

「夏は暑くて…」

なんていう人がほとんどでした。


森永 誠の釣り日和

このように救命具を着用しましょう。



この猛暑ですから、

その気持ちは分かるのですが、

救命具の着用は安全に釣りをするには

絶対に欠かせないのです。

特に大阪湾の波止や護岸は高いところが多いのです。

そこで誤って転落したら…

そう考えるだけでぞっとしてしまいます。

最悪「死亡」なんてこともあるのです。


救命具は安全に釣るために

必ず着用する、

それを励行してほしい、

そうお願いしてその日は帰りました。


あなたには帰りを待つ

大事な家族があるはずです。

ですから

「ただいま」と元気な声で

帰ってほしいのです。


もう一度いいます。

夏でも

救命具は必ず着用しましょう。

約束ですよ。本当ですよ。