森永 誠の釣り日和 -99ページ目

痛感!救命胴衣の大切さ

23日付けの新聞記事に

目がとまりました。



その記事ですが

「急流下り9人転落」「救命胴衣で全員無事」

というものです。



全員無事ということで、

いつもなら

小さなベタ記事、

あるいは掲載されていなかったかもしれません。

ところが今回は

静岡県天竜川で「川下り船転覆」があったばかりです。

読者の目にとまりやすい位置に

記事が掲載された、

と私は感じています。



レジャー、特に釣りにおいて

救命胴衣着用を声高にいっていた私、

記事の中でもっと

「救命胴衣で命が助かった」

「着用の大切さ」

それらを大きく書いてほしい、

という気持ちになりました。



記事によると男性5人、男児4人が乗った

ラフティングボートが転覆して、

全員が川に転落したといいます。

9人は救命具、ヘルメットを着用していたため、

いずれも自力で岸にたどり着き、

無事だったそうです。



改めて救命胴衣の大切さ、

それを痛感させられた事故でした。



前にもいいましたが、

自然相手の釣りでは

危険は背中合わせです。

いつ、どこで事故が起こるか、

それは誰にも分かりません。

万が一、

その時に救命胴衣は


私たちを守ってくれるのです。


明日からの釣り、

救命胴衣を着用して

楽しんでくださいね。

障害児童との「ふれあい釣り大会」

もう8月も後半です。

子供たちにとっても

楽しい夏休みもあとわずかです。

自分のことを振り返ると

この時期はたくさん残っている宿題に追われ、

親に怒られながら、

朝から晩まで机に座っていたのを思い出します。


さて、毎年8月ラストの日曜日は、

あるイベントが行われ、

5年ほど前から

私も参加しています。


そのイベントとは

NPO法人「医療・環境サポート協会」が主催する

「障害児童児と健常者のふれあい釣り大会」です。


私の友人が同協会の理事長務め、

5年ほど前から

お手伝いをさせていただいています。


今年も8月28日に

神戸市立平磯海づり公園で開かれます。

いつもなら釣り大会だけで終わるのですが、

今年は第二部として

「チャリティーオークション」が開かれます。


チャリティーオークションは

今年3月に東日本を襲った大地震で被害にあった

障害児童を援助するものです。


被災地には

私たちの知らないところで困っている子供たちが

数多くいるという話です。

命は助かったけど、

「補聴器が流された」

あるいは「義足や義手が見つからない」

ということがあるというのです。


そこでオークションの売上金を

全額、困っている子供たちに送ろうというのです。

義援金はたくさん集まったけど、

配分で苦労しているという

話をよく耳にします。

そこで今回は

困っているところに直接届くように、

保護者の団体と協議し、

兵庫県を通じて

被災地へ送っていただけるようになったそうです。

さすがは五島さんですね。


森永 誠の釣り日和
こんな光景が毎年あちらこちらに…


釣り大会は午前中に行い、

午後からオークションの予定です。

オークションの司会は私が担当します。

どうも司会をする人がいなくて、

私におはちが回ってきたようです。

司会のプロではない私、

さて当日はどうなるやら…。


釣り大会では

いつも参加する子供たちがくるはずです。

1年ぶりですから、

きっと大きくなっていることでしょう。

いつもの笑顔、いまから楽しみです。


結果はまた、このブログで

詳しくお伝えします。


ソーラス条約パートⅡ

ソーラス条約パートⅡです。

大阪湾の各地が立入禁止になった要因が

改正ソーラス条約なのです。


ソーラス条約とは

もともと1927年、北大西洋上で起きた

「タイタニック号沈没事故」を契機に定められた

海上における人命の安全のための国際条約なのです。


この条約が

2001年9月に勃発した

忘れようにも忘れられない

「米国同時多発テロ」を契機に、

国際テロ防止目的として、

船舶や港湾施設の整備、安全体制などの

強化義務が盛り込まれて改正されたのです。


この条約の中に

「国際航路を航行する500トン以上の貨物船、

旅客船に供する岸壁などの保全強化が義務」

が盛り込まれたのです。

つまり、法律によって

これらの場所には関係者以外は

立入禁止となり、海側も岸壁への接近が制限されたのです。


森永 誠の釣り日和

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いままでの立入禁止といえば

ゴミ問題や不法投棄、あるいは暴走行為などが主な

理由でしたが、この立入禁止は

国際条約による保全強化対策強化という

”別次元”なのです。


島国ニッポン、

実際にはテロを起こそうと思えば、

どこからでも入ることができるわけですから、

この立入禁止は意味がない、のは誰もが分かっています。


でも、国際条約ゆえに

この国際条約の安全基準に満たない港から出航した場合、

相手国に入港を拒否される可能性があるため、

この条約をしっかりと守る必要があるのです。


というわけで、

改正ソーラス条約によって立入禁止地区が

まだたくさんあるのです。

ただし、場所によっては

釣り人だけ大型船が入港しないときだけ、

釣りができるという話です。


これを大阪湾でもやってほしいのですが、

前回にもいいましたが、

釣りマナーに問題があって、

正面切って話し合いをするところまで進んでいません。


ゴミの問題、安全のための救命具の着用など、

最低限のことを釣り人が守り、

そして初めてモノが言えるのです。

そのためにも

釣り人各自が自覚を持って

行動してほしいと願っています。


釣り人はモラルがあっていいね、

なんていわれたいですね。

がん張りましょう。

他人ごとではない「川下り船転覆事故」

今回は「改正ソーラス条約」について

詳しく書く予定でしたが、

17日に静岡県天竜川で

「川下り船転覆」という大きな事故がありました。

この事故、

決して他人事ではなく

釣りにも大きく関わっているので、

あえて書かせてもらいます。


事故の経過はテレビ、新聞で詳しく報道されているので、

省かせてもらいますが、

大いに気になったのが

「救命具未着用」ということでした。


報道によると

乗客わずか1人だけが着用していただけで、

残り22人は未着用ということです。

未着用は日常化していたようで、

それを考えると

安全面の管理に大いに問題があった、

といえそうです。


では川下り船、

すべてが救命具未着用かというと

そうではないのです。

和歌山県熊野川の川下り船では

お客さんすべてに救命具を

着用させています。

救命具着用を拒否する人は

乗船させない、と徹底しています。

安全面を優先させるなら、

これはしごく当たり前です。


もし転覆した船の乗客すべてが

救命具を着用していたら、

死亡2人、行方不明3人という

悲しい事故は起っていなかったはずです。

そう思うと悔しくて仕方がありません。


救命具の着用、

釣りにおいても着用は当たり前なのですが、

まだまだ徹底されていないのが現状です。

特に地方寄りの波止釣りでは

残念ですが、

着用していない人が多いのです。


自分だけは事故を起こさない、

なんてことは絶対に考えないでください。

自然相手の釣りですから、

危険は背中合わせです。

誰でも事故が起こる可能性があるのです。


森永 誠の釣り日和
釣りでは必ず救命具を着用しましょう


そうならないためには

自己防衛が必要なのです。

その手段として「救命具の着用」が一番なのです。

車のシートベルトの感覚で

救命具を着用してほしいと思います。

悲しい事故を

二度と起こさないためにも…。

大阪湾の波止「立入禁止」多いワケ…

古き良き時代の大阪湾を知る人は

決まって

「釣り場がなくなったなあ」

と嘆きます。


そう近年の大阪湾、

特に波止釣り場が一気に少なくなりました。

いままで車横付けして

ファミリーフィッシングが楽しめた釣り場がなくなり、

釣り人だけでなく釣具店も

大きなダメージを受けています。


いま大阪湾の各波止や護岸では

小アジ釣りがおもしろくなっています。

ただ、簡単にいけるベストスポットが少なく、

もうひとつ、盛り上がっていないのが現実です。


ではなぜに釣り場がなくなったのでしょうか。

ご記憶にありますか。

そう、「改正SOLAS(ソーラス)条約」が原因なのです。

これによって釣り場が消滅したのです。


森永 誠の釣り日和

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当時「ソーラス条約って何」という

声が多かったのですが、

各マスコミはダンマリを決めました。

私はサンケイスポーツの釣り欄(平成16年11月29日付け)で

詳しく書かせてもらいましたけど…。


読者から

かなりの反響をいたただき、

「その理由がよく分かった」

「国際条約だから仕方ないね」

なんて声をいただきました。


ただ、すべての人が知ったかというと

そうではなく、

その後も

「立ち入り禁止が多いのはなぜ」

なんてよく聞かれます。


いまさらですが、

ここでもう一度、改正ソーラス条約を

ご紹介したいと思います。

それを理解することが

今後の釣りにつながるとそう思うからです。


詳しく話すと長くなってしまうので、

内容は次回に書かせてもらいます。

じっくりと読んでほしいと思います。