あぶない刑事
1987年 日本テレビ セントラルアーツ 東映
監督
長谷部安春(1986-1989 22作品)
脚本
柏原寛司(1986-2024小説 22作品)
大川俊道(1986-2024 13作品)
撮影
姫田真佐久
照明
井上幸男(1986-2005全作)
美術
小林正義(1987-1998全作)
制作担当
近藤正岳(1987、1996、1998、2005、2016)
ガンエフェクト
遠藤光男(TV、movie1、またまたあぶない刑事)、
コクサイ(movie1)
BIGSHOT(納富貴久男)
(1986、movie3、1996-2024 33作品)
NEW MGC
(またまたあぶない刑事、もっとあぶない刑事シリーズ全作)
技斗
高瀬将嗣(高瀬道場)
ゲスト
小野みゆき
菅田俊
室田日出男
江角英明
榎木兵衛
黒田真澄
中村あずさ
久しぶりにしっかり見返した。
You Tubeにアーカイブで公式で残っているが、柏原寛司さんと大川俊道さんのインタビューがのってる。
シネマバーラジオ。で検索すると出てきます。
脚本は長谷部さんが厳しかったらしく難航し
最終的に完成した作品の形になったらしい。
この映画は子供のころから好きだったんですが
今見ると、
これも胸糞悪いというか、
事件関係者、みんな死んじゃうんですよね。
それで、鷹山も大下も、本犯人ホシの菅田俊、演じる豹藤を倒そう(射殺しよう)という決心につながる。
結構シリアスを超えた、残虐な結末だったなあと。
それを超えるコミカルかつアンニュイな要素で、気持ちよく仕上がってはいますが、(これは流石、長谷部監督。)
脚本そのものをこうさせたのは長谷部監督ですから、やはり、『バイオレンスの長谷部』なんだなと改めて思います。
『化石の荒野』(1982)はハードアクションはあれど胸糞悪さはないですが、
これのあとの、『刑事貴族』(初回2時間スペシャル(1990))や『Danger point 地獄への道』(セントラルアーツ製作Vシネマ 哀川翔、宍戸錠 アマゾンプライムで配信)などを見ると、バイオレンス健在なので。
長谷部安春監督は90年代まではぶれなかったんだなと思います。
『またまたあぶない刑事』(1988 一倉治雄監督、柏原寛司、大川俊道脚本)も胸糞悪いですが、これの延長線上と考えれば納得がいく。
90年代あぶない刑事、『あぶない刑事リターンズ』(1996 村川透監督、柏原寛司、大川俊道脚本)以降は胸糞悪さがないのは良かったのかなあともいまさらに思えます。
ミサイルやコスプレや行き過ぎギャグやタンカーは、まあやりすぎではありましたが。←『あぶない刑事フォーエバーthe movie』(成田裕介監督、柏原寛司脚本)
けど、私は『あぶない刑事フォーエバーthe Movie』好きなんですよね。
男達の闘いを描いた作品なので。
流石に柏原寛司さんです。
その後の『まだまだあぶない刑事』(2005 鳥井邦男監督、柏原寛司、大川俊道脚本)や
『さらばあぶない刑事』(2016 村川透監督、柏原寛司さん脚本)
は良心的ですね。
脚本としては。
筋が通ってるというか。
勢いで一気に見せる話ではない。
胸糞悪さはありません。
まだまだあぶない刑事は『疑惑』の映画版、もっと言えば『ダーティハリー2』をあぶない刑事でやったら。というのは悪く無かった。ちゃんとあぶない刑事してました。
『さらばあぶない刑事』、は多少の突っ込みどころはあれど、
老齢のタカアンドユージの絆を描いた作品としては上々だったのかもしれない。
昨日さらっと見てましたが、さらっと見る分には悪くないです『さらばあぶない刑事』。
若いころは、ギラギラ胸糞悪くしかしそれを圧倒的ギャグでカバー。
歳をとってからは、アンニュイなスマートなキザなチャラついたキャラは変わらず、悪いことがあってもなるべく優しく笑って消化する。
そんな感じで37年続いてきたのかもしれません。あぶない刑事シリーズ。
新作はどうなるのでしょうか。。良ければいいなあと。
まあ、気軽に見るに限ります。あぶない刑事は。