1996、2000、2005、2011、2015、2018 パラマウントピクチャーズ、クルーズ&ワグナープロダクションズ


1996年

ブライアン・デ・パルマ監督の一作目は、暗い、残虐、ハード、の一言につきる。

スパイ大作戦にしてはもやもやが残るかもしれない。爽快感がない。

しかし、ブライアン・デ・パルマの単体ハードボイルドと見るならこれほどの作品はない。映像の美的センスもデ・パルマだとわかる。前作カリートの道と見比べたらわかるし、カリートの道に足りなかったハードさが補完されている。


2000年

これは私のリアルタイムミッションインポッシブルだ。ジョン・ウーの文句なしのハードボイルドとアート(二丁拳銃、鳥、フラメンコ、スローモーション、ナイトシーン、美術)の融合により、トムクルーズの単体ハードボイルドエンターテイメントアクションになった。かっこよさはずば抜けている。ヒロインもしっかり健在。すばらしいヒーローアクションだが、肝心のスパイ大作戦になっていない。007にちかい。その辺りを批判する人もいるらしいが、私の中のイーサンハントはこのイメージだ。

バイクアクションの素晴らしさは特筆すべき。

その後の作品にもオマージュされる。


2006年

JJエイブラムスの三作目は、明るい要素が何もない。残虐、殺戮、拷問、絶望、裏切り、ジョン・ウーに勝つには、このようにハードにつくるしかなかったのか。私は前まで好きではなかった。JJは当時は若手新人監督。私はこれはかなりあとにみて、エイブラムスは『フリンジ』シリーズで知った。『フリンジ』も第一シリーズだけだが優秀なスリラーホラーのある刑事アクションドラマだった。

この映画が好きになるかはシリーズを見続ける事が大事だ。ミシェルモナハンはミッションインポッシブルシリーズの正ヒロインとして君臨する。『ミッションインポッシブルフォールアウト』を見るとこれが更に好きになるだろう。


続く