
大滝秀治
『余計な事は聞くな!』
松方弘樹
『味沢 is Best Command!』
高倉健
『あるいは、あの22名を倒すかだ。』





野性の証明
1978年 角川春樹事務所、角川書店
製作
角川春樹
プロデューサー
坂上 順(東映)
サイモン・ツェー
遠藤雅也
松田文夫
撮影
姫田真佐久
撮影助手
丸池 納
原 一男
照明
熊谷秀夫
照明助手
木村誠作
美術
徳田 博
録音
紅谷恒一
北村峰晴
信岡 実
編集
鍋島 淳
川島章正
北澤良雄
助監督
葛井克亮
松永好訓
音響効果
小島良雄
製作担当、俳優担当
中田新一
テクニカル・アドバイザー
四方義朗
記録
小山三紀子
高倉 健
薬師丸ひろ子
夏八木勲
中野良子
リチャードアンダーソン
ハナ 肇
梅宮辰夫
原田大二郎
舘ひろし
佐藤オリエ
島 かおり
絵沢萌子
寺田 農
市川好朗
夏 夕介
ジョー山中
角川春樹
金子信雄
中丸忠雄
成田三樹夫
北村和夫
田中邦衛
大滝秀治
山本 圭
鈴木瑞穂
江角英明
内田勝正
渡辺文雄
桑山正一
殿山泰司
谷村昌彦
田村高廣
北林谷栄
芦田伸介
榎木兵衛
堀田真三
成瀬正孝
剛たつひと
阿藤 海
青木 卓
丹古母鬼馬二
三國連太郎
丹波哲郎
松方弘樹
音楽監督、作曲、編曲
大野雄二
音楽監督補佐、音楽ディレクター
鈴木清司
脚本
高田宏治
原作
森村誠一
監督
佐藤純彌
撮影協力
石川県金沢市
キャンプ・ロバーツ.CA.US
CL.AM
静岡県大井川鉄道






あらすじ)
特殊工作隊に所属していた味沢元一等中曹(高倉健)は
ある理由で、特殊工作隊を自主除隊し、東北の地方都市羽代市(おそらく元ネタ秋田県能代市といわれているが私は、青森県八戸市か秋田県秋田市のどちらかと推測していた)で保険会社の社員として働いていた。
娘(薬師丸ひろ子)を連れて。
しかしその娘は実の娘ではなかった。
味沢は特殊工作隊の軍事演習で、東北・(青森・岩手・宮城にまたがる)北上山地で一週間の演習をしていたが
その際に
偶然、人里近い林道に降り立った際女性(中野良子)と遭遇してしまう。
その女性(中野良子)は味沢がボロボロになりながら特殊工作隊の軍事演習をしていたと知らず
女性は人里へ降り、助けを呼ぼうとしたら
その人里で、無差別虐殺事件が発生し、味沢は助けに言った女性の亡骸を見て驚愕。
そして目の前で老人(江角英明)が斧を振りかざし、発狂しながら村人を女子供関係なく虐殺する光景を見て
止めに入り、虐殺行為を行っていた老人の娘(薬師丸ひろ子)が老人(江角英明)に斧で殺される寸前に、娘を助け
老人を斧で返り討ちにし殺してしまったのだ。
娘を助けるためとはいえ、殺人は殺人で、娘の目の前で父親を殺してしまった味沢は
帰還後、除隊を希望するが、特殊工作隊は民間人にも警察にも知られてはいけない国家機密であるが故
除隊も許されず、精神病院に行くことを命じられるが
上司の皆川二等陸佐(松方弘樹)は精神病院いきを止め、上官に『除隊を許す』よう嘆願。
上官の和田陸将(丹波哲郎)はすべてを忘れ、民間人として粛々と生活することを命じる。
それができるには理由があり
娘(薬師丸ひろ子)は事件の光景にショックを受け、記憶を失ったと同時に、特殊な予知能力を持つ
超能力少女になったのだった。
娘はそのために味沢を育ての親と信じ、共に羽代市で暮らすが、味沢と娘はある事件にかかわったために、
警察に追われ、羽代市を牛耳っていた地方フィクサー集団(三國連太郎、舘ひろし、成田三樹夫、梅宮辰夫 他)にも命を狙われることになる。
危険な目に合うたびに、予知能力を発揮し予言する娘、そしてふとした時に、味沢を恐怖の対象としてみる娘。
医者(山本圭)の話では彼女の記憶は恐怖体験の連続により戻りかけていた。
それを、虐殺事件を追っていた別の東北の地方都市湯沢(おそらく秋田県湯沢市で、虐殺事件の人里もその近辺と推測される)の刑事(夏八木勲)が追い込みをかけて
彼女は徐々に、本当の記憶を取り戻しそうになる。
そして、味沢は、村の虐殺で死亡した女性、越智美佐子の双子の妹、越智朋子(中野良子)と友人以上恋人未満の関係にあり、彼女(中野良子)の記者としての仕事に協力していた。
女性記者と虐殺事件で亡くなった姉の姉妹の両親は、地方フィクサーの首領、大場一成(三國連太郎)によって暗殺されていたのだ。
彼女はその復讐を自分の記者のペンで果たそうとしていた。姉の弔いもかねて。
地方フィクサー軍団、大場総業の致命傷になる記事の作成に協力したことが、決め手となり、越智朋子(中野良子)は、地方フィクサーの息子大場成明(舘ひろし)のチンピラ軍団(剛たつひと他)に襲われ、殺されてしまう。


集落で殺される女性、越智美佐子、美しき妹の女性記者越智朋子を演じた中野良子氏。
越智朋子は味沢をひそかに愛し、味沢がすべてを打ち明けた後、『あなたと一緒にどこか遠くへ行きたい、、』と味沢に思いを告げていた。
高倉健とは、世界的傑作になった『君よ憤怒の河を渡れ』(1976)に続き佐藤純彌監督とのトリプルコンビ二度目の競演。

正義感が強く勇敢な湯沢警察の熱血刑事、北野隆正を、ワイルドに演じた夏八木勲氏。(当時は夏木勲名義)
この翌年に、『白昼の死角』で主演を務めることに。角川春樹プロデュースの東映作品。
監督は村川透氏。

前半で、自衛隊の幹部と大場グループは密接につながっていることが描かれる。
これがラストの地獄につながっていく。







『Gメン75』のあと、なかなか仕事がなかったという原田大二郎氏は今作、改めてみると出番はまあまあ多い。結果、しょうもない役ではあったが。





味沢は、彼らが自分と娘も殺そうとするため、その息子(舘ひろし)を人質に取り、自分たちをほかの都市に逃がすよう襲撃に駆け付けた幹部ら(成田三樹夫ら)に要求するが、、
手違いで、やり取りに失敗。
地獄絵図になり、もう止まることができない味沢に、わざと斧を差し出す
後ろから見張っていた湯沢警察の北野刑事(夏八木勲)。
それで味沢は、息子のみならず襲撃してきたフィクサーヤクザチンピラ集団(成田三樹夫 他)を皆殺しにしてしまう。
そしてその光景を見て、娘は『お父さんを殺したのはこの人よ』と娘頼子(薬師丸ひろ子)は味沢に指をさした。
味沢は北野刑事におとなしく逮捕されるが、、、
本当の地獄はここから始まるのである。
味沢が所属していた特殊工作隊の本当の正体は。
国家に反逆する日本人を殺す国家機密の殺人のプロ集団だった。
その秘密を知った人間は国家によって確実に抹殺されてしまう。
刑事の北野(夏八木勲)も娘(薬師丸ひろ子)も味沢(高倉健)も、国家(芦田伸介、丹波哲郎ら、)の標的になり、本当の地獄の死闘が開始されてしまうのであった。
個人的感想)
1.大野雄二さんの音楽は素晴らしい。
バイオレンススリラーとしてさらに大規模に演出している映像を、音楽で増幅させている。
2.特殊工作隊の特別訓練の場所は北上山地とされていたが、どちらかというと、岩手、秋田の県境に連なる山岳地帯の方が、本当に何もないので、軍事演習という名のサバイブ訓練には絶好ではないかという気がする。
3.このブログを書くことを通して、28年目にして話がやっと分かった。