俺はその男性が付けてる指輪をまじまじと見た。
指輪、、、マリッジ、、、けど、ほぼ同じサイズ、、、。
、すいません。
いくら指輪の事がわかっても、会った事もない祖母の考えなんてわかるはずないですよね。
本当に、すいません。
俺が悩んでいるのがわかったようで、その男性は一気にまくし立てるように言った。
、、、あの、お祖母様の意思はわかりませんが、仮説は建てれます。
、えっ?
本当ですか?
はい。
私も気にはなってたんです。
普通マリッジは男性と女性がつけるものなので、男性の方が少し太くて大きめです。
それに対して女性の方は少し細かったりサイズは小さい事が多いはずなんですが、お祖母様の用意された指輪はほぼ同じサイズでした。
ええ、そうですね。
それは以前お聞きしました。
、多分ですけど、、、その指輪はどちらとも男性用ではないでしょうか?
えっ?
お祖母様は貴方に、貴方と貴方のパートナーとなる方の為にこの指輪を準備されていたのではないかと思います。
僕の、、、パートナー、、、?
先程も言ったように、普通は男女のペアリングですが、それをお祖母様は男性同士のペアリングとして貴方に遺されたのではないかと。
男性同士のペアリングは店頭ではなかなかお買い上げされません。
やはり周りの目が気になったり、恥ずかしがったりされる方が多いですから。
お祖母様は貴方にそんな気遣いをしなくてもいいようにご準備されていたのだと思います。
サイズ直しぐらいなら後で頼む事は出来ますから。
、、、祖母が、、、そんな事を、、、?
私の憶測ですが、、、。
ですから、貴方が人生を共に出来ると思った方に、どうぞその指輪をプレゼントしてあげてください。
男性は指輪をしばし見つめて。
、わかりました。
パートナーになる人に、この指輪をプレゼントします。
それまでは僕の中指に。
僕が、毎日身につけていようと思います。
そうですね。
きっとお祖母様も喜ばれますよ。
はい。
理解者であった祖母が見守ってくれているようで心強いです。
きっと、いい人に巡り会えます。
はい。
もしかしたら、もう会っているのかも。
その運命の人に。
、そうですね。
上手くいったら、ぜひ、サイズ直しにご来店下さい。
いつでもお待ちしています。
はい、ありがとうございます。
やっぱり、貴方にご相談して良かったです。
そう言ってもらうと私としても嬉しい限りです。
、僕は貴方にいつも笑顔にしてもらっています。
あの、お名前をお伺いしてもよろしいですか?
僕はシム・チャンミンと言います。
チャンミンと呼んで下さい。
私はチョン・ユンホ。
みんなからはユノと呼ばれています。
お仕事抜きでも、またこうやって会ってもらえますか?
、そうですね。
今度はお酒の席で。
俺達は笑い合って。
連絡先を交換したのだった。