診察を受けて、即点滴。
二時間近くかかるらしい。
ベッド脇に、椅子を貸してもらって座る。
ユノさんの白い腕に、深々と針が刺してある。
、、、痛々しい、、、。
ごめんな、付き合わせて。
昨日から、ずっと、迷惑かけて、、、。
迷惑なんて、、、俺がしたいからしてるんです。
、ありがと、、、。
、、、いろいろ、ごめんなさい、、、。
、、、何で?、、何が?
本当に不思議そうに聞かれるけど、、、なんて答えたらいいか、、、そうか、、。
ごめんじゃなく、ありがとうございますって言うべき、ですね、、、。
だから、何が?
今までの事、全て。
、全て?
ヒチョルさんから聞きました。
、、、そっか、、、。
、会社に、戻るんですか?
ユノさんは目を閉じて。
ううん。
言いながら、軽く頭を左右に振って、目を開けた。
、戻らない、、、。
、、、俺と、一緒でも、、ダメ、ですか?
、一度、離れちゃったから、、、二度はないよ、、、。
力なく、ユノさんは言って、また目を閉じた。
その時、看護師さんが来て、
失礼します。
お連れの方、お薬の説明、代わりに聞いていただいてよろしいですか?
先生がいらっしゃる内にどうぞ。
あ、はい。
ちょっと行ってきます。
ユノさんの側から離れる。
診察室の方ですか?
はい。
あの、すいません、ご家族の方ですか?
、いえ、、知人の者ですけど、親しくさせてもらっているので、、、。
そうですか、、、出来るだけ、気をつけてあげてください。
はい?
あの方、二、三日前にも来られてるんです。
えっ?
あの時も、凄く疲れた顔して、点滴を受けて帰られたんですけど、、診察室で過呼吸を起こされて大変だったんです。
、、、過呼吸、、、?
不安を感じると起きる症状です。
息が荒くなって、倒れます。
体が強張って痙攣を起こしたりするんです。
、そんな、、、どうすれば?
息が短く浅くなってきたら深呼吸するように伝えて下さい。
大丈夫だと言って、安心させてあげて下さいね。
、はい、ありがとうございます。
それから、先生の話を聞いて薬をもらい、会計を済ませてユノさんの元に帰った。
ユノさんは閉じていた目を開けて、
、遅かった、ね。
薬と会計も済ませてたんです。
もうすぐ、点滴も終わりますね。
帰ったらすぐ薬飲んで下さい。
、うん、、、。
うちに帰るんですよ?
、えっ?
俺のマンションに、一緒に帰りましょう?
、、、うん。
ユノさんが、少し泣きそうな顔で微笑んだ。