俺も残りたかったけど、課長に帰される。
あの社長は、本当に危険なんだ。
俺は帰ったふりをして後をつけ、こっそり次の会の店に入った。
あまり酒に強くない課長。
社長が横に座り、かなり飲まされている。
そのうち、二人が一緒に席を立った。
課長の足元がおぼつかない。
社長は課長を介抱するからと、酒の席から連れ出していた。
嫌な、予感。
二人が、店を出る。
トイレに向かう廊下で、社長が課長を壁際に追い詰めていた。
いつか、君を抱きたいと思っていたよ、ユンホ君、
、、、社、社長、、、
いいだろ?
課長の耳元で、甘く囁く社長に、俺は、、、逆上した。
今にも課長にキスしそうな社長の首根っこを掴み、反対側の壁に押しやる。
な、何だ?
シム君?
社長、うちの課長に手を出すなら、うちは取引をやめさせていただきます。いいですか?
な、何を言い出すんだ、
社長、この意味わかりますか?あんたの会社を潰す事ぐらい、うちの社では簡単なんだ!うちが下手に出てるうちに、こんな事はやめるんだな!
社長は、何も言えず、周りに集まって来た人達の間を抜け、足早に帰って行く。社長の部下が、場を察してお詫びの言葉を言い、社長を追って行った。
廊下に、残された課長と俺。
課長、大丈夫ですか?
壁にもたれたまま、なんとか立っている課長。
、、、お前、何でここにいる。帰ったんじゃなかったのか?
言いながら、その場に崩れそうになるのを、俺は抱きとめた。
しっかりして下さい、課長。
、、、取引、
はい?
取引、ダメになるかもしれないぞ?
こんな時に仕事の心配しないで下さい。
さ、行きますよ?
俺は課長に肩を貸し、二人でタクシーに乗り込んだ。