はい?
デート、するか?
今から、ですか?
今日は泊れよ、明日向こうに帰るつもりでいたから。
いいんですか?
いいって。
課長と一緒に部屋を出る。
母さん、こいつ今日泊めるから、食事、外でして来る。
明日は行くんでしょ?家で食べたら?
いいのか?
ここまで迎えに来て貰ったのに、失礼でしょ、食べてもらいなさい。
ありがと、じゃ、夕飯までちょっと出て来る。
急にすいません。ありがとうございます。
チャンミン、行くぞ。
はい。
家を出て、街の中を歩く。
課長、大丈夫ですか?歩けるんですか?
近くに公園があるんだ。知らない所で距離感がわからないとこはまだちょっと不安だけど、わかる所は大丈夫。自分のペース、知ってるから。歩くの遅くてごめんな。
そんな事、僕は課長が歩けてるだけで嬉しいです。
課長?
…、ユンホと、一緒に歩けて嬉しいです。
ははっ。
公園に着き、噴水の前、ベンチに座る。
チャンミン、だいぶ遅くなったけど、渡したい物があるんだ。
渡したい物?
もう、渡せないかと思ってた。
ユンホが小さい箱を取り出す。有名ブランドメーカーの箱。
これは?
お土産。
お土産って、あの時の?
熊よりマシな物。開けてみな。
箱を開けると、チェーンブレスが入っていた。
ブレスレット?
つけてやるよ。
ユンホが僕の手首につけてくれた。シンプルなシルバーブレス。
似合いますか?
ああ、俺とペアだ。
見るとユンホの手首にブレス。
ふふ、ユンホ、ペア好きですね。
嫌か?
嫌なわけ無いじゃないですか。ありがとうございます。大切にします。
これで、やっと俺とお前の人生、繋がれた気がする。
長かった、ですね。
ん、ごめん。
もう、離れないで下さいね。
お前こそ。
その時、一斉に噴水の水が上がる。
わぁー、綺麗ですね。
お前もな。
馬鹿、キザですね。
僕達は肩を組んで、噴水を見上げた。