先週、職場でおいしいお好み焼き店の話を聞いたので、
買い物の帰りに寄ってみた。
関西風、広島風、ねぎ焼きなど、定番メニューをが並ぶ中で、
「徳島風 豆焼」という文字が目に入ってきた。
金時豆がお好み焼きの中に入っているらしい。
あまり動物を食べないようにしているので、
その、豆焼をオーダーした。
でてきたのは、外見上、普通のお好み焼であったが、
食べてみて、予想外の味にちょっとがっかりした。
と同時に、
徳島ならではの、よくできた組み合わせだと感心した。
徳島は、お正月に食べるお雑煮に餡餅を入れると聞いたことがあって、
えー、甘ったるそう、どうせ食べるならお汁粉で食べたらいいのに、と思っていたが、
まさに、その、同じような感覚と言ったらいいだろうか。
金時豆が甘かったのである。
そして、「がっかりした」と書いたのは、甘くない豆を期待していたから。
でも、決しておいしくないわけではない。
黙々と食べ進んでいく中、不思議な感覚になっていった。
よく、塩辛いものを食べた後には甘いものを食べたくなることがある。
焼肉のあとのシャーベットもしかり、
洋食の最後にデザートが出るのは、
メインに肉や魚(ふつうは塩やしょうゆなどしょっぱい味付け)を食べたから、
デザートがほしくなるのだ。
餡餅入りのお雑煮や豆焼きは、いわば塩辛さと甘さをいっぺんに味わえる、
バランスのとれた料理ということになる。
これは、みたらし団子、チョコ掛け柿ピー、
あるいは爆発的に売れたロイズのポテトチップチョコレートなど、
「甘辛スイーツ」につながる系譜であろう。
とくにチョコ掛け柿ピーなんて、
わたしが小さいころにはなかったお菓子であるが、
よく思いついたと感心する。
徳島県民だったりして。