「ゴジラ−1.0」 | 椿柊のブログ

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誰も知らない“奥山村”のゆるーい闘病日記

アマプラで観た

話題の「ゴジラ−1.0」


実は「シン・ゴジラ」が好きな私。定番ゴジラの良さが今ひとつ分からない。また、家族が大のゴジラ嫌い。そのため劇場に足を運ばなかった。不運。


今、地元の映画館でやっていたら迷わず観に行く。

想像以上にかっこよかった。


ゴジラの存在も

神木くん演じる敷島も

何もかも全部良かった。


主要キャラクターの誰が欠けても成立しない名作。


ひとえにゴジラの存在感と畏怖のおかげ。


もう、最初の衝撃でゴジラを倒すにはウルトラマンを召喚するしかないと思ったほど。


まさかの敗戦後のくたびれた烏合の衆で戦いを挑むなんて思いつきもしなかった。


戦争。


敗戦の17年後に生まれた私。

多分、当時の私が目を凝らし耳を傾ければ戦争の傷跡はそこかしこに残っていたはず。

が、貧しさの記憶はあるのに戦争の欠片さえ私の視界に入ってこなかった。


そこまで消し去った負の歴史。


その酷さや理不尽さ、

それが映画によって浮き彫りにされる。

一番最初の「ゴジラ」も戦争への怒りから生まれたものだと読んだ気がする。


その意思を真っ当に紡いで完成された映画。

この映画は絶対に全ての人が見るべき。

国境も

性別も

年齢も

全てを超えて、心に訴えるものがある。

そのうえで、エンターテインメントとしても最高。


アカデミー賞取っても良かったんじゃないかと今更ながら思ってしまった。