映画「バトル・ロワイアル」 | 椿柊のブログ

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誰も知らない“奥山村”のゆるーい闘病日記

映画「バトル・ロワイアル」を久しぶりに観ている。


原作も良いけれど実写化最高!


まず、制服が可愛い。

誰が着ても似合う。

アクションがきれいに見える。

同様、死に様も絵になる。


当時は荒唐無稽な設定に思えたが、今は本気で75歳バトル・ロワイアル法が設定されそうで恐ろしい。

高齢者は殺し合っていただきますって

ある日突然首相が言い出しそう。

で、自分が対象者にも関わらず自民党に投票し続ける高齢者の姿も想像できる。

狂っているけれど、誰も疑問に思わない。

結構、心情的にリアルだなと思う。


あっ戦う山本太郎の姿がリアルだったんだ!って気づく。

まともなことを言っているのに、誰も共感していないところとか。


ヤクザ映画を取り続けた深作欣二監督のチームだから出来た傑作だと思う。


クラスに一人も都合の良い人物がいないところも良い。

ルール説明がふざけたアニメ声のビデオ再生ってとこも上手い。

いかにもポップで軽い明るいイメージ。淡々と怖いセリフが繰り出されていくのがシュール。


何もかもが天才的っていうか奇跡的。


柴咲コウと栗山千明のキラキラ感は神がかっているのも制服とカメラの技術のせいだと思う。


無駄なシーンが一つもないとこも。

良いところをあげるときりがない。

音楽も最高なんだよね。


そうそう、評判の悪かったヒロイン中川典子の存在。

今観ても時々苛つく。

絶妙に卑怯な立場。

でも、その外しがあってこそ弱い主人公が引き立つ。

藤原竜也はずっと弱いし女々しいけれど、ヒロインがいるからなんとなく正義っぽい。


この作品は私にとって「七人の侍」と同じ名作なんだけど、結構賛否が分かれるよね。

今観ても魅力が色褪せないのに。