結局二泊三日の沖縄は

いつものように持て余す。

普段東京で仕事をして

ミニバス指導して家事をして

空手をして。毎日そんなこんな。

決して嫌だとかマンネリとか

感じることはなく過ごす。


沖縄には行きたい。ただし

日常の中での沖縄を求めて

しまうのだ。毎日ふとした 

瞬間に、今沖縄にいたい、と

感じる。それは決して一人で

日常から離れて沖縄に入り浸り

たいということではないのだ。


…難しい。結局夕方遅くとも

19時にはホテルに戻り

やることもなく暇を持て余す。


最早生活そのものが生きること。

良くも悪くも毎日の生活が

身についてしまっている。


ただ今回は日常の一つで

ある空手、それも日本空手協会の

空手合宿に参加したのだ。

それは何とも言い難い経験で

嬉しいような、非日常の

奥武山公園の武道場で

総本部の先生方にお会い

出来るという不思議な感覚

であった。


そして一時間半のクラスが

終わるととことんがっかり

してしまった。終わって

しまった!と。


寂しさ。あの不思議な落胆

は何なのだろう。また東京で

教えて頂けるというのに。


やはり空手をしたいのだ。

東京であれ沖縄であれ

空手をしていたいのだと

つくづく感じた。

何段だとかどの先生だとか

何もかもこだわることなく

空手をしていたいのだ。


明日は東京へ。どうせまた

沖縄に来たくなる。そして

来てはまた帰りたくなる。


東京と沖縄と自分を結び

つけるものとして空手を

選んだというのに。


空手は空手である。