こんにちは。

 

前回「乳幼児の肌について」反響があったので、今回はうんちのことについてお伝えしようと思います。

 


 

  新生児のうんち

生まれて初めて排泄されるうんちのことを胎便といいます。


胎便はおよそ24時間以内に排泄されます。


このうんちの成分は生まれてから飲んだ母乳やミルクではなく、腸の細胞や消化液、タンパク質が混ざったものです。

暗緑色でベタベタしているのが特徴なので、驚かないでくださいね。

 


生後3日目くらいからは、母乳やミルクの影響を受けて、黄色~茶色に変化していきます。

 

生まれて1か月までは、胃の中にものが入ると直腸が刺激されて、うんちが出るという反射がみられることが多く、母乳やミルクを飲むとすぐにうんちを「ブリブリ~!」と出すこともあります。


成長するにしたがってうんちの回数は少なくなっていきますが、最初はいきむのが上手ではないので、うんちが出そうで気持ち悪い時に10分ほど泣いたりいきんだりすることがあります。


これは生理現象なので、1か月を過ぎることには落ち着いていることがほとんどです。

 

ただ、気になるのは授乳したあとすごい勢いで嘔吐したり、体重が増えてない状態の場合は、病気が隠れている可能性もあるので、病院の受診をお勧めします。


 

先日相談のあった方で、生後20日頃、「授乳後に毎回嘔吐して、赤ちゃんもお母さんも1日平均5回は着替えてる。」という方がおられました。


その方は2人目の育児でしたが、「この子よく吐くなぁ…。」とは思っていたものの、あまり気にしておられませんでした。


1か月児健診で受診した際、体重の伸びがみられず、赤ちゃんも少しやせ気味に…。


結果、「幽門狭窄症」がわかり、治療後吐かなくなり、体重の増えもみられて、まるまるした赤ちゃんに成長されてました。

 


少しでも「あれ?」とママや周りの方が思うことは勘が当たっていることがあります。


気になるときは相談してほしいなと思います。

 

 

  新生児の便秘

 

赤ちゃんのうんちは離乳食が始まるまでは柔らかいのですが、いきむのが上手ではないために便秘になりやすいです。

お腹が張っていると、母乳やミルクの飲みも悪くなり、機嫌も悪くなります。

「放っておいたら3日うんちが出てない!」なんてことはよくある話で、そんな時は放っておかずにためらいなく、綿棒浣腸をしてうんちを出してあげる工夫をしましょう。

 

綿棒浣腸はお薬を使うわけではないので、一日何回でもしても大丈夫です。

ただし、腸の粘膜を傷つけないように、ベビーオイルなどで綿棒の先を湿らせて、ゆっくりとやさしく『の』の字を描くようにクルクル回しましょう。

 

うんちが出なくてもがっかりしないでにっこりおならが出たらお腹の張りは楽になるので、試してみましょう。

お腹の張りを楽にするためには、授乳後のげっぷは大切です。肩に担いでげっぷさせる方法は少し難しいな…と感じておられる方は、対面で頭を支えつつお腹の側面を下から上に向けてなで続けると、げっぷが出ることもあるので試してみてください。

 

 

新生児期は、赤ちゃんの様子がめざましく変化して戸惑うことが多いかと思います。

 

心配なことはいつでも相談していいんだよとお伝えしたいです。