山梨県の橋が初お目見え。
都心から比較的近いところで、手軽に視界いっぱいの山と空を堪能できるのは山梨の魅力でもある。
先日、中央本線の車窓からふと現れた橋。これは「カンチレバートラス」ではないか??と思い、用事の帰りに途中下車したのがこの大月橋。
桂川に架かる橋で、国道20号線を通す。
上路式のカンチレバートラスは他ではあまり見ることができない。
中央支間にあるトラスの大部分は吊桁で、両側の橋脚と繋がっているトラスにそれぞれ固定されている。桁と橋脚が接合されていない箇所があるのが特徴。
そして、カンチレバートラスゆえに、橋脚と接している「ツノ」がこの形式の美しさでもある。
3枚目の写真にあるトラスと橋脚との接合部の具合がおもしろい。
トラスの先端と橋脚の接合部分は、よくこんな細さで桁を支えているなと感心してしまうほど繊細に感じる。
この形式はゲルバートラスとして紹介する資料もあるが、どちらも同じ意味である。また、写真には写っていないが一枚目写真で見て左側方向に桁橋が続いているので、下記の長さはそれを含んでいる。
山梨県大月市
形式:上路式カンチレバートラス橋
橋長:199m
幅員:6m
竣工:1958年(昭和33年)