ゆる橋 -62- 尾竹橋 | てくてく撮影日記

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尾竹橋は東京都の足立区と荒川区の境、隅田川に架かる橋。
橋の名を冠した尾竹橋通を通す。

 

 

現在の橋は2代目。

橋の名前は、橋が架かる前にあった渡しの名前に由来するそうだ。

 

付近は隅田川と荒川が接近しており、北岸は尾竹橋通りを進むとすぐに荒川に突き当たる。

下流は約2.5キロメートル離れた千住大橋まで橋が無いことや、通りを南下すると上野方面へはほぼ直線ルートで行けることもあるせいか、通りの交通量は終日多い印象がある。

町屋駅から徒歩10分程度の距離。
路線バスは都営バスが2系統走行していて、北千住駅や浅草寿町まで直通で行ける。

1963年まで、付近には千住火力発電所が橋があり、お化け煙突の名でよく知られていた。母親もよく知っていたので当時はかなり有名だったのだと思う。

 

アーチと路面を結ぶケーブルの取り付け部にはヒンジがついていて、これは他のアーチ橋ではあまり見られない気がする。
軟弱地盤が故に、下町一帯は護岸や建築、地下水による地盤の変位が大きい地域。
個人主観だが、地盤が多少上下しても橋の角度や強度に大きな支障がないようにヒンジを入れてわずかな歪みを許容しているのではないだろうか。

 

ちなみに地盤の変位と下町の歴史は、地域の橋だけでなく人々の生活にも影響を及ぼしていて、東京の下町を散歩する際には欠かせないマメ知識になると思う。

 

東京都足立区千住桜木/荒川区町屋
形式:3径間ローゼ橋
橋長:130.3m
幅員:15.0m
竣工:1992年(平成4年)