梔のかほり -6ページ目

梔のかほり

霧雨の濃い、そんな季節に溶けていきたい。そんな言葉

懐かしい方から文が届いた


内容は書けないが懐かしさや暖かさを感じる内容であった


もうあのお方は与えられる人から与える人へ昇格されたのであろう


そんなとき私は自分が醜いと感じる。


なにも成さずなにも遺さず


価値の無い生に意味はあるのか


他社との関わり合いによって存在は生成され


私という存在は確立する。


また


他者と関わらぬであろうとも


それは空であり


確立した存在なのだ。



全ては曼荼羅なのである。




石も水も鳥も人も木も悲しみも喜びも快感も恐怖も痛みも



全ては曼荼羅



世界は




確かにここに存在している。