数日泊まりの出張中。早く目が覚めるし、夜は夜で手持ち無沙汰他で、Netflix三昧。なんと「今日もあなたに太陽を〜精神科ナースのダイアリー〜」全12話を宿泊先で完走してしまいました。


パク・ボヨンもヨン・ウジンも好きでも嫌いでもなく、特に関心なかった作品ですが、手堅い演出でドラマとして楽しめるだけでなく、精神疾患の理解に役立つ情報が提供されます(「うつ病患者にガンバレは禁句」は、いくらなんでも常識のような気もしましたが)。


ヒロインは真面目で優しい性格なんですが、ある出来事がきっかけで同僚に陰口を言われているんじゃないかと思い詰めます。


結果的には誤解だとわかり、事なきを得るんですが、そのエピソードを見ながら、制作陣から(誰もが罹りうるという意味で、うつ病予備軍である)視聴者に対するメッセージのように感じました。


「自分の噂話や陰口だと思っているのは、ただの思い込みかもしれませんよ。あまり思い詰めず、肩の力を抜いてください」みたいな。


私自身、去年は職場の人間関係に色々苦労して、誰の言うことも言葉どおりに受け取れないというか、何か裏かあるんじゃないかと考えて、自分で自分を疲れさせるところがあったので、心にしみました。


自傷癖のある患者の手首に輪ゴムをかけて、リストカットの衝動を輪ゴムを弾くことで抑制するというのも、思わず心にメモ(実践する機会がないことを祈りますが)。


会社員をしていると、自分自身が心を病まなくても、同僚がうつ症状(うつ病という診断でなくても)で休職という経験があるんじゃないかと思いますが、精神疾患への偏見についても、あらためて考えさせられました。


統合失調症のせいで引越先で入居拒否にあったり、うつ病の病歴のせいで退職を迫られるエピソードがあります(ひどすぎる話だと思ったんですが、韓国ではありえるのかな)。


考えてみると、人の心を追い詰めて病ませるのは「健康」な人の無神経さや不用意な言動であって、「心を病んだ人」が健康な人を傷つけることのほうがずっと少ないことに気付かされます。



という真面目な感想とは別に、このドラマ、撮影カメラがよかったのか、ホテルのテレビが高解像度だったのか、俳優さんの肌がびっくりするほどくっきり映るんです。毛穴から化粧のよれまで。そこまで見せていいんですか?というくらい。


それが気になって、ドラマに集中できないことが度々。いいドラマなのにもったいなかったです爆笑