「ウェディング・インポッシブル」は早々にリタイア。代わりに夢中になって見ていたのが、「玉楼春」


古装の中国ドラマです。歴史ものというより、玉楼と少春の初恋もの(「玉楼春」の由来ですね)+玉楼一家を舞台にしたホームドラマでしょうか。


第2話のエピソードタイトル「男装の麗人」を見て、男装女子ものが苦手な私は焦りましたが、なんと、玉楼は速攻で正体を見抜きます(「男の格好をしてたって、ヒゲの剃り跡もないしすぐにわかるよ」玉楼は「魅惑の人」の王様より賢いんです爆笑)。


一途なふたりの身分違いの恋は予想外に簡単に成就して、その後は玉楼の家族(これがなかなか個性豊か)のピンチを少春が快刀乱麻の活躍で次々と解決していくお話。


でも、一番印象に残っているのは、ふたりが街を駆けていくシーン。


玉楼は少春が好きで好きでたまらなくて、走るんです。少春のもとに駆けつけ、少春を追いかけ、少春の手を取って走る。


明るい日差しのもと、夜祭の提灯の明かりがきらめく中、それはもう楽しそうに駆け回ります。淡い色合いの衣装の袖や裾が揺れる様子も映像もまた美しくて。


玉楼役のワン・イージョーはいわゆるイケメンではないんですが(若い頃の宮川一朗太を細面にした感じ。例えが古いですね)、体の線と身のこなしがキレイで、走る姿も清々しい。


初恋ドラマを見ると、なかなか届かない思いの切なさや、ちょっとした誤解から生じるすれ違いのもどかしさが愛おしくなるものですが、このドラマでは弾けるような笑顔で街を駆けていくふたりの姿が眩しくて、恋っていいなぁおねがい